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Leica M10というカメラ

今まで色んなカメラを使ってきましたが、M型ライカほど写真を撮る事だけに特化して、写真を撮る事が楽しいと感じるカメラはあまりないかなと思う。

写真を撮るならどのカメラでも出来るのは当たり前だけど、もっと本質的な部分なんですよね。

今時のカメラのようなカスタムイメージ的なものは存在しません。設定できるのはカラーとモノクロだけ。写真を撮るのにそもそもカスタムイメージって必要ですか?切り取ろうとしている場面にそんな脚色が必要ですか?っていう写真の本質とはなんなのかを突き付けられてる気もしてきます。

今時のイメージ色が全面に押し出された非現実的な風景写真が人気なのを見ていると、そういう時代なのかなと思う反面、実際の場面を切り取りたいと思っている自分的にはライカの潔さが心地よかったりもします。

手に持った感じも意外とズッシリ来る重厚感があるけど、バッテリー込みで675g決して重すぎるわけじゃありません。普通のミラーレスと大差ない重さです。でも、似たような形だけど中身スカスカなんじゃないの?って感じてしまうようなカメラもあったりするので、そういう意味では持った時のバランス感は凄く良かったりします。

マニュアルフォーカスなのも色々な事や構図を考えながら撮るのには丁度いい感じなんですよ。色々と面倒で歩きながら気軽に撮りたいなんて時ならばF8やF11に設定してアバウトでピント合わせをしておけば『超高価な写ルンです』状態にも出来るので、意外と手軽だったりもするんですよ。

どうしてもピントが合わせにくいって事ならEVFやLV撮影すればフォーカスピーキングも使えるのでピント合わせも楽に出来たりもします。

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フィルムのライカM4を使ってた時はシャッターを切った時の感覚が心地よかったです。ライカM10になってからはフィルム機ほどの心地よさは無いけど写真を撮る事だけに集中できるスタイルなのは変わらず。カメラのモードだとかピクチャースタイルだとか気にする事も無く、撮りたいものをフレーミングして撮るだけという凄くシンプルなスタイルなので、写真を撮るのがとても楽しいです。それと共に、ライカを使っていると写真一枚一枚をきちんと撮る事の大切さを教えてくれている気がします。

シンプルなカメラだけに撮り手のスキルがモロに反映される恐ろしいカメラでもありますけどね。


そんなLeica M10、買ってから1年半が過ぎましたが、国産機のスペック競争なんかどこ吹く風で、使っていても一向に飽きが来ません。

連写や近接や望遠なんかだと他のカメラを使わないとどうにもならなかったりもしますけど、ごく普通の撮影ならば十分に対応してくれます。

これからも自分の相棒としてどんどん使い込んで、いろんな場面を残してていけるように撮り続けたいと思います。

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