楽しむ「勇気」 -マイナースポーツの競技と普及 -
一番楽しい賞
先月、香川県にて四国初のフレスコボール全国大会 #フレスコボール #アリアケカップ が開催されました。
私たちの結果: ファッション賞 !
ラリーだけでなく衣装や演出にも工夫して盛り上げたペアに贈られる、言わば「一番楽しい賞 」です😘
「楽しもう!と決めていたので、一番楽しい賞がいただけてよかったです」とインタビューで話させてもらいました。
今回の大会は、実は「楽しむ勇気」を持って臨んだ大会でした。
劣等感
去年から大会に出始めて、始めたばかりの頃のフワフワのラリーに比べたら自分も少しずつは上手くなってきました。
でもそうなると上には上がいて、自分より後から始めた選手達の成長スピードもすごくて。頑張っても頑張ってもやっぱり上には行けなくて。
最初の頃は、ラリーの数が少し伸びたり、出来ることがひとつ増えたりするだけで嬉しかったのに、その気持ちはすっかり忘れていました。
何回かご挨拶した関係者の方に全然覚えられてなかったり、体験者の方が私の時は普通だったけどレベルの高い選手達に教わって「楽しい!」と言ってる姿を見たり。
そんな悪気のない小さなことがたくさん積み重なり、「すべては私が下手だからだ!」と思って、劣等感をこじらせ尽くしていました。
上手い人=すごい人で、
下手な人=ダメな人。
自分が勝手に作り上げた、「周りにこう思われてるに違いない!」という思い込み。
それに縛られ、いつからか楽しむことを忘れてたけど…。
せめて楽しもう!
いよいよ心が腐りそうだったので、せめて誰よりも楽しみたい。そう思わなきゃ、競技そのものを嫌いになりそうでした。
それでも良いよ、楽しもう!と言ってくれたのが、今回ペアを組んでくれた、べーちゃんでした😊
「楽しむ」と決めてからも、葛藤はありました。上手くなれないからそっちへ逃げてる、と思われないだろうか?楽しむことにも、勇気がいりました。
でもべーちゃんと練習していて、必ずしも「上手くなる」と「楽しむ」が対極のものではないと気付かされました。私は、難しく考えすぎていました。
自分達のベストは尽くそう。でも趣味なんだから楽しまなくては損!と、たびたび周りと比べて落ち込む私を、そのたびに引き上げてくれました。もし30落球しても終わったらハグしようねって言ってくれてました。笑
ラリー中は東京にいた頃にめちゃくちゃ聴いていた #Pitbull の Internationallove をDJの方が流してくれました♪周りの皆さんが2010年代前半の渋谷のクラブのようにノッてくださってたのが嬉しすぎました。笑
主人が大会運営に携わっていたこともあり高知大学の後輩のお笑い芸人 あつかんDRAGON をMCに推薦させていただいたのですが、彼らが
「みずきさん大学の時のエンターテイナー健在ですね!」って言ってくれてハッとしました。 忘れかけてたけど、面白い事をするのが大好きだった自分を思い出しました😊
趣味って本来楽しいものだよ!ってことを思い出させてくれた、本当に大切な大切な大会になりました。一緒に楽しんでくれたべーちゃん、本当にありがとう❤️
これから
よく、コミュニティやプロダクトは導入期→成長期→成熟期と進んでいくと聞きます。
フレスコボールは広がり始めたばかりのスポーツだからこそ競技層:いわゆるガチ勢が多い(=エンジョイ層が少ない)に過ぎず、今たまたま、エンジョイ層が少数派に見えるだけなのかなと思っています。
これからもしばらくは体験者や初心者の方にも、「いやいや私は上手い人に教えてもらって上手くなりたいんです」って人のほうが多いとは思います。だから私はしばらくはしんどいかもしれません。笑
だけど、楽しむ事と上手くなることが必ずしも対極ではないように、競技層とエンジョイ層も必ずしも対極ではないんだろうなと思います。そしてこれからもっともっと競技が広まるにつれて、きっと色々な関わり方の選択肢がさらに増えてくるだろうと思います。
私はもちろん自分の中でのベストは尽くしながらも、普及に力を入れて、思い切り楽しみたい。初心者の方に、こんな楽しみ方もあるんだ!って思って競技を続けていただけたら嬉しいです。
本当はこれInstagramに書こうと思ったけど完全に文量過多になり、久しぶりにこちらへ。笑
びっくりするぐらい長くなりましたが、今の気持ちです😊
フレスコボール以外にも、マイナースポーツやサークル・コミュニティに関わる方、同じようなことで悩んでいる方にひとりでも、そうそう、そうなのよ!って思っていただけると嬉しいな。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
※大会は消毒・検温の実施、ラリー中と写真撮影時以外のマスク着用を徹底の上開催されました。
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