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【フレスコボールマガジン RALLY&PEACE】風味千賀子・宮山有紀 [1]

それぞれのフレスコボールに対する想いを語っていただく、フレスコボールマガジン「RALLY & PEACE」。第1弾は、日本代表「かざみやペア」こと風味千賀子選手、宮山有紀選手です。

打つたびに相手が上手くなる感覚。

ふたりの出会いは、2018年11月。関東でフレスコボール黎明期からプレーし、国内でも好成績を残していた風味千賀子。この年から彼女は結婚を機に地元関西にUターンしていた。

関西在住の宮山有紀を風味に引き合わせたのは、関東で風味とトップを競い合っていた落合真彩選手・芝有沙選手。宮山とは、同じ大学のソフトボール部出身だった。

風味は宮山に対し「波長が合いそう、ポジティブそう」。宮山は風味に対し「サッパリしてそう、私人見知りだけどこの人なら大丈夫そう」。これが第一印象だった。

宮山は、当時少人数しかいなかった関西に久しぶりに現れた女子選手。風味は宮山と練習を続けていくうち、自分の上達以上に「打つたびに相手が上手くなっていく感覚」に夢中になった。

対して宮山は「チカコが関西に来てからダメになったとは絶対に言わせない、絶対に日本代表になる」その一心で食らいついていた。

2人がペアとなるのは、ごく自然で、そして必然だった。

「ホンマに勝ちに行こう。」

競技歴数ヶ月ながら、宮山の上達は早かった。ふたりは2019年3月、公式戦オオモリカップ2019にペアで初出場すると、いきなり女子3位。続く5月の公式戦タチヒカップでも女子2位という好成績を残す。

「上手く行ったら、勝てるかもしれない。」

当時の風味の率直な想いは、絶対的な自信ではなく「もしかしたら」という望みだった。関東には小澤彩香選手・落合真彩選手という絶対的なエースがいた。自身も前年まで関東にいて長い時間を共にし、その凄さを知っているからこその、「上手く行ったら」という本音だった。

タチヒカップの後、風味はミックスでペアを組んだ日本代表の五十嵐恭雄選手に声をかけられた。 

技術はしっかり持っているんだから、あとは自分に自信を持てばいいね!

普段あまりメンタル面については多くを語らない五十嵐選手のひとことに、ハッとした。

「上手く行ったら」の本音を、見透かされている気がした。頂点が狙える位置にいながら、自分に限界を作っていた。限界なんて、最初からなかった。

そう気付いてからのふたりは強かった。

「ホンマに勝ちに行こう。」

その一心で、攻守の切り替えなどの戦術面についても貪欲に練習した。この頃から、ふたりとも全ての休日を、1日中フレスコボールに費やすようになった。来る日も来る日もラリーを続けた。

次の公式戦ミウラカップは3位。反省点は積極的に話すようにした。その頃にはもうすっかり、ペアの信頼関係は完成していた。

そしてついに8月、日本代表の座がかかったジャパンオープンで、ふたりは初優勝を果たしたのだ。

ペア結成からわずか9ヶ月で、果たした快挙であった。

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[2]に続きます。





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プロ野球球団職員、スポーツメーカーを経て、現在は『ひとが集う空間作り』を学ぶべくテーマパークで店舗運営をしています。ここでは私の周りにいる輝く人たちのお話を聞き、自分なりにまとめて発信していきます。

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「RALLY & PEACE」
「RALLY & PEACE」
  • 8本

FRESCOBALL MAGAZINE 「RALLY & PEACE」 なぜあの人はフレスコボールを始めたのか、どんな想いでフレスコボールをやっているのかーー。 フレスコボール関西Gremio VENTOで活躍するプレーヤーを中心に、想いを聞きました。‪

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