豊かさって…【15フィリピン編】
海外をずっと旅していると
よく聞かれる質問で一番多いのは
「今まで1番良かった国はどこ?」
という質問。
何をもって1番良いかによって
答えは変わるし、その時の体験や
出会った人によって左右される。
それでも求めてる答えに近いのは
フィリピンか、ネパール。
と答えている。
理由は濃い経験があったのと、
何をするにも安かったから。
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そろそろフィリピンも出ようかと
今日もまたレンタルバイクで
島内を1人うろちょろ。
ノーヘルで国際運転免許も必要ない。
(※厳密には必要です。
ただオーナーが良いよなんて言うもんだから…)
呑気に街から離れた山を越え、谷を越え
だーーーーれもいないビーチで1人。
ぷはーっとタバコが美味しいのなんのって
グーグルマップの世界地図を
右にやったり左にやってりして
次の旅路を計画したり
それはそれで楽しいんよね〜
そんなこんなビーチでダラダラしてると
空がアッというに真っ暗に。
ストリートの子供達【3フィリピン編】
https://note.com/mizuki0120/n/n2efc2732beec
でも書きましたが、島国特有のスコール
ハンパねぇ〜
どかーーーーーーーんっと降って
また何事もなかったのように
青空になりやがる。
まあ今更びしゃびしゃになろうと
どうでもいいけど、よく考えると
街から随分と離れたビーチに
来ちゃったせいもあり、
途中の山道がエラいこっちゃ…
びしゃびしゃよりも、
山道よりも、
何より焦ったのが…
ガソリン。
気付けばメーターがガス欠なりかけ。
…ヤッベ〜ーーーーーー!!
ぶーーーーーーーーん…
…グニュ。
ガタン…ゴロ…
…ビチャ。
見事ぬかるみにハマり大ゴケ。
膝を擦りむいた程度で済んだが
バイクが思っ切り泥沼に突っ込んだ。
ドロドロになりつつもなんとか
救出したものの、走り出した直後に
……プスプスプス。
ガス欠!!!!!!!!!!!!
泥から抜け出す時に吹かしすぎたー!!
急いで調べるものの、時すでに遅し。
思っ切り山ん中で携帯も使えず
足元はグチョグチョ
とにかくバイクを押し歩きつつ
民家を探すことに。
そんなこんなの30分程押し歩いてると
村の小学生ぐらいの子が声をかけてくれたが
タガログ語だったので全く分からず
何とかジェスチャーでガス欠を伝えると
すぐに何処かに行ってしまった。
しばらくすると、
1リットルのペットボトルを
持って来て何か言いながら渡された。
オイオイ。
喉が渇いたわけじゃないんやけどな
と思いながらキャップを開けると
ガソリン臭!!!
…おお、マジか。
まさかこんな町外れの村で
ガソリンを、しかもペットボトルで
持って来てくれるとは思わん思わん!
それから彼がついてこいよ、みたいな
仕草をしたのでついていくと
彼の実家に招いてくれた。
(トップの写真)
家庭料理(?)をいただいたり
外で子供らと遊んだりして
初対面で言葉もあまり通じないのに
随分と良くしてもらった。
家も木の棒だけ支えてるような屋根で
地面も泥だらけの上で生活をしてて
ハイテクな洗濯機やエアコンなんて
なーーんもない。
そんな彼らをずっと羨ましく
何よりもみんな素敵な笑顔やったのが
特に印象的。
前話【…だけど心はリッチねー14話】でも
書いたが、「リッチ(豊か)さ」って
色んな形があって、人それぞれやと思う。
お金があっても豊かじゃない人
お金がなくても豊かな人
出来れば両方あれば良いけど
彼らのように誰から見ても
素敵な笑顔で生活してられるのが
凄くカッコよく思う。
彼らの心情までは分からんし、
こっちの勝手な解釈やけど
それでも彼らの行為と笑顔には
いっぱい幸せをいただいた。
その帰りに再び泥沼に突っ込んだことは
一旦無視して、充実した1日でした。とさ。
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と当時2017年の旅日記(メモ)に記してた。
今ではよりこの頃より近い自分に
ちょっと誇らしく思えてり。えへっ
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