見出し画像

【旅のきっかけ】其の三

〜前回からの続き〜
そしてマジな想いを書いてみました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それからして同年の夏には
同じように電車で東日本を巡り
最北端の宗谷岬まで行ってきました。


道中アホな出来事は沢山ありましたが
印象的なのはやっぱり被災した地域。
そして気仙沼や石巻で出会った人達。



あの初めて見た時の光景が
今でもハッキリと覚えています。


てっきり瓦礫やゴミでそこら中、            散乱してると想像していたのが…




なーーーにもない。




ただ平野と海が広がっているだけ。




それが違和感で、ただただ何もなかった。



 

人が生活していた痕跡もなく



何もない光景が怖かった。




まだまだ復興途中だった為
所々に集められた瓦礫や
ペシャンコの車、建物の上にある船…


少し歩いてると瓦礫が積まれた中に
クルクルと赤青白と回る床屋の看板の前に
タバコを吸ってるおっちゃんの姿が。


一緒に歩きながら当時のことを
色々教えてくれた。


着いた時からずっと気になっていた
所々に瓦礫やペシャンコの車に
赤のスプレーで印がされてあったのが気になり、


みずき少年「ところでこれは何の印ですか?」


おいちゃん「…それはなぁまだ遺体の一部が入ってるかもしれない印だよ」



意識してみるとその赤で印されてる
瓦礫群は物凄い数があった。
半壊してる家や瓦礫の山、車に。

そうして歩いてると次は婆ちゃんからも
色々教えてもらった。


自販機がひっくり返ってたりするのは
津波の影響ではなく人の手であったり
(当時物資が不足して盗む人がいたり…)


あとは寝泊まりしてた施設内では
性犯罪があったり、そこまでのことは
テレビで放送していただろうか。


それから福島県にも行って
原発の話を直接聞ける機会があったり。


ここを訪れてからずっと心が訴えてるけど
当時の俺にはこの心のサインが
よく分かってなくて、


日本縦断の旅を終え地元に帰ってきても
心の違和感が取れなかった。



変わらず学校に行きバイトをして
遊んで、おかんの飯を食い、ベッドで寝て
また次の日が来て…


そんないつも通りの生活を続けてる内に
そのうち何も訴えかけてこなくなった。          (厳密には聞こえなくなった)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こういう時に感じる心の声を大事にして
いなかった会社員時代では、
堕ちるとこまで堕ち…というのは
それはまたどこかのタイミングで
書きたいと思います。
(※今のところは【会社員編】を
書く予定はないです。)

また「心の声」が自分にとって
お金や仕事、人間関係よりも
どれだけ大事な事かを
気付かしてくれたのは【インド編】にて
書きたいと思ってます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


何も変わらない日常。



当たり前のようにいる家族や友達。



当たり前のように出てくる暖かいご飯。



だから全てに感謝して…



なんてことが言いたいわけではない。



単純に自分は震災をテレビで見た時、
テレビの中の世界で
自分の身近にないからって、
どこか他人事かのような想いで
見ていたのが本音です。


震災のあったその年に訪れたのに
ただただ現地の人の話しを
聞くことしか出来ず…


それでもあの時に出会った
おっちゃんや婆ちゃんは
自分が思っていたより
ずっと明るく気さくな方で、

デートするならあんなとこや
こんなとこあったりするんよって。           マル秘デートスポットを教えてくれたり…


「だからまた今度は彼女でも
連れて遊びにおいで」と
ニコッと笑ってくれたのが嬉しかった。



自分のような人間が人を救ったり
みんなを幸せにするぜ!なんて
大それたことは出来ないかもだけど



目の前の人は笑顔に
出来るんじゃないかなって。



少しでも一緒に共有した時間で
アイツ面白い子やなぁ〜って
笑顔になってくれたら凄い嬉しいなって。

 


こんな素敵な出会いもあり、気付きもあり沢山学べる機会があるから
長らく旅をしてるきっかけの
一つかも知れないです。



床屋のおっちゃんらとサヨナラをした後      振り返ると…
遠くを見ながらタバコを蒸す姿が            妙に焼き付いて今でも忘れられません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この章をここまで読んだ下さった方

今また緊急事態と言いますか
日本だけじゃなくて世界中の人に
影響してるコロナウイルス。


3.11 の時みたいにただ何も出来ず
この心の声を無視して
ダラダラ過ごしたくないってさ。


ヒヨッコの俺如きが
何が出来るかなんて知れてるけど


時間とお金をかけて世界中を周ってる
アホな経験とそこで感じたアホな想い、
そんで時々ええ感じの写真。


それが少しでも
「コイツアホやな〜、けどオモロイな〜」
って誰かが笑って
ちょっとでもネガティブな気持ちが
吹き飛んでくれたらええなぁ
思ってやってみてます。


一刻も早く終息して、
いつもの日常に戻れたら
世界のどっかで乾杯しよーぜい!!!

そんな想いを込めて。🤟

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

読んでいただきありがとうございます! ※絶対サポートしないで下さい!!! ただし1円でもサポートして下さった方にはもれなく…