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キャリア的視点207 -慣性の法則:変化に対応する-


毎日ブログ 207日目(2020/9/22)

変化を望まない心

慣性の法則
「物体に外力がはたらかなければ,静止している物体は静止し続け, 運動している物体は,等速直線運動をし続ける」

今回はこの慣性の法則にキャリアを絡めて考えていこうと思います^^

と言うのは、多くの人が自身のキャリアを考えず、ただ『今いる会社に居続けようとする』のを見ていて、
「慣性の法則でも働いているのかな?」
と思ってしまったからなんです。

今のままでいたい。変わりたくない。
新しい物に代わる事に慎重になる気持ちは誰にだってあるものです。もちろん私にだってあります。

だからこそ、変わらないでいるためにも、外部環境が変化するのであれば、私たち自身が合わせた変化をして行かなければ、変えさせられてしまうという事を考えてみたいのです。


変化する労働市場

日本人が「自身のキャリアを考えずにいる」のは、日本型雇用システムによるもので、これまではある種それが一般的であり、それでなんとかなってきました。

日本型雇用システムというのは、戦後の復興から始まって以来75年に渡り日本の労働市場を支えてきたシステムです。
それが2010年前後から始まった働き方改革によって、徐々に崩れ始めてきました。そして今年、新型コロナウイルスの影響で爆発的に加速されたのは皆さんもご存知の通りです。

少なくとも新型コロナが蔓延する以前、2019年12月に経団連会長が「日本型雇用システム」に関して言及していることから、新型コロナウイルスの影響で崩壊するものではないことは明白ですね^^;

問題なるのは、日本の社会的に『日本型雇用システム』が崩壊する中で、つまりは社会が大きく変化している中で、みなさんは変わらなくて良いのか、と言う事です。


変化の法則

冒頭の「慣性の法則」の説明文をもう一度読んでみてください。

「物体に外力がはたらかなければ」と言う条件の上では、変化が起こらないのが慣性の法則です。言い換えれば、外的な変化が働けばそれに併せた変化が起きるのです。

今、日本の労働市場には大きな変化が起きています。みなさん自身も変わっていく時期だと思いませんか?

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過去の成功を引きずって、「昔はこれで問題なかった」という人は、実は多くいます。成功体験自体は非常に貴重なものなのですが、それ自体が時代と共に老朽化していきます。大切なのは今の時代の成功体験であり、そのためには変化を受け入れる器なのではないでしょうか。
これまでも、ポケットベルが出て、携帯電話に代わり、スマートフォンに変化し、皆さんは対応してきました。だからできるはずです。

ただ、やるなら自分の意思で行うこと。
これまで会社に預けてきたキャリアを、自分のモノとして認識して、自分自身で責任を持って管理・開発するべきです。
それをキャリアオーナーシップと言います。


変化のキーワード

だからといって、絶対に勘違いして欲しくないのは、私は転職を推奨している訳ではありません。今の会社の中でも自分の目的と企業の目的が合致していれば、少なくとも部分的にでもあっていれば、学ぶべき事は多くあるはずです。

自分の目的を明確にして、その為に使えるキャリア資本を得る為に会社に所属する。得る物が無くなったら創り出す。作り出せなくなった時や自分の気持ちが盛り上がった時に初めて、転職や独立が出てくるのではないでしょうか?

改めて慣性の法則を考えてみてください。
変化があったら自分も変化していくのです。【変化適応力=アダプタビリティ】です。
ただ何も考えずに時代の流れに乗っているのではなく、【自分の意思=アイデンティティ】が大きなポイントになります。

キャリア理論ではそれを【プロティアン・キャリア】と呼びます。最近の私の記事で頻発して出てくるモノです^^;

人生100年時代の合言葉は「Be Protian!」




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