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キャリア的視点333 -副業ではなく複業である理由-

毎日ブログ 333日目(2021/1/26)


副業解禁

2019年4月1日、働き方改革関連法案が順次施行される中で、厚生労働省が発表したガイドラインの中に
「2 副業・兼業の促進の方向性」
として謳われているんですね~
これにより、多くの企業が実質上の副業解禁に踏み出した、という訳です。

副業・兼業の促進に関するガイドライン

とは言え、その多くの企業は「しぶしぶ、仕方がないから解禁~」というところ多く、まだまだ前途は多難です。
実際に当時私が勤めていた会社でも、

「国の施策だから仕方なく解禁にしたけど、本当は(解禁は)やりたくない。届け出制での許可にします」

問いかけた私に役員がハッキリと言っていました。これが中小企業の本音なのでしょう。

実際にセキュリティー面に不安があるのは間違いのない話です。データの持ち出しなどはないとしても、同業他社などで副業をされてしまうと、
「自社の企業秘密の漏洩に繋がるのでは?」
と考えるのも自然です。
社員の全員が全員に対して、コンプライアンス意識を信頼できるという訳ではないのでしょうね。

デメリットもあるには違いないのですが、意外に多くの人が、副業を望んでいるのも事実です。
なぜなら給与が少なくて、みんな食べていくのがやっとなのです。8時間以上働いて、それでも足りないのです。
結婚して家を買えば住宅ローンが始まります。子供が生まれれば教育費がかかります。バブルがはじける前までは、男性一人の給与だけで一家を養っていく事が出来ました。ところが今ではそれすらも叶わない世帯が多いのです。
もちろん理由は人それぞれで、給与の話だけではありません。


複業

気付かれたと思いますが、正に対する「副」ではなく、「複」です。

正社員として8時間以上働いて、余暇を労働に充てることを複業といいます。
対して複業とは、全ての仕事が本業足り得るのです。

タレントさんがファッションブランドやYouTubeチャンネルを立ち上げるようなものです。タレントとしての「業」と共に、別の仕事を行うのです。

どうしても正社員としての契約をして、そこを主として働いている以上は時間配分の優先順位というものも存在します。その中でできる事としての副業に対して、複数は複数の仕事を同時進行していきます。その為に正社員としての立場を捨てる選択肢を取る人もいます。
これは二つ目に始めた仕事が愉しくて、心理的な比重が変わる事もあり得るのです。

パラレルキャリア(Parallel Career)といいます。

実は意識をしていないだけで、働いている多くの主婦がすでにパラレルキャリアを実践しています。
パートやアルバイト、もしくは時短正社員として働きながら、複業で家事を行っているのですから。

私が概算しただけでも年収2000万円越えの仕事です。支払者と受取人が同一世帯の為に割愛されて気付いていないだけ。家事・育児ってもっと胸を張ってよい仕事なんですよ。


展開

実際に私も複業をしています。
人材教育コンサルタントとしてMIZUKAraを運営。
一般社団法人 勇者アカデミー理事として、特にその中の勇者ギルドという交流会・勉強会の運営。
過程においても親として家事・育児を行っています。
細かい事を言えば、地域コミュニティーの副区長もやっていてます。
地域活動として「さんあい事業」運営委員長という顔も持っています。細かく挙げればまだまだ出てきますが、これらを私は複業として行っているのです。

もちろん比重はそれぞれにバラバラですが、その全てに何らかの未来を感じてやっていますし、少なくともお金を基準として考えてはいません。

キャリア業界ではもう勢いのあるプロティアンキャリアの中でも、パラレルキャリアを紹介しています。変幻自在に芯を持って変わり続けるというその姿勢がパラレルキャリアにもジャストフィットするのですね。

複業は、意識をして行えば、その先に何らかの展開を起こすことができるものだと言えるのです。
起業家が実際に起業をする前にテストケースとして行う場合もあります。それもやはり、先に何らかの展開を考えているという意味では同様です。

コンビニのアルバイトだって、その先に何らかの自分で期待する展開があるのであれば、それは複業です。
キャリアビジョンを持って将来を考えて、その上で感じたメリットがあるのなら、それは複業・パラレルキャリアとなり得るのです。家事も育児もその先に明るい展開があるはずですから、充分にパラレルキャリアになり得るのです。

副業から複業へ。自分の将来への展開を考えて、一歩踏み出しましょう^^




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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。


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