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キャリア的に視点263 -働きすぎてしまう日本人-

毎日ブログ 263日目(2020/11/17)

テレワークに至る時代の変化

テレワーク・リモートワークという働き方は、2020年よりも前から存在していました。実際に「一般社団法人日本テレワーク協会」という団体は2013年度には活動を始めています。

【インターネット】なるシステムが世界的に構築されて、日本が列国に遅れに遅れて光回線を整備する中で、少しずつ密かに発展してきました。幸か不幸か2019年にはZOOM・Googleハングアウト・Microsoftスカイプ等を始めとしたweb会議システムの普及が始まっていました。

2020年になって、皆さんご存知の外的要因によって急激に加速されました。そこで初めてテレワークというものを意識した方も多いのではないでしょうか?
急激な普及は、先述のweb会議システムが普及が始まっていたことがタイミングの良い要因の一つだと思います。正直私も、こんな状態になるまではZOOMって何?って状態でしたから。

2019年以前の私は仕事としてExcelを使って営業支援ツールをデザイン、制作をしていました。今思えば家でもできる(セキュリティの問題を解決できれば)内容でした。それが特別に何ら疑問に感じず毎朝満員電車に揺られていたのです。本当に今思えば、もったいない事をしていましたね^^;

この先はテレワークもリモートワークも言っている事は同じですので、単語をテレワークに統一させていただきますね^^

テレワークの注意点

さてそのテレワークですが、導入に際して注意すべき点が3点考え付きます。専門科であればもっと多く挙げられるのかも知れませんね。

一つ目は何よりセキュリティーです。
甘いセキュリティーでは会社の情報が洩れるだけではなく、ハッカーなどによる「データを人質としての身代金要求事件」というのもあります。PCに忍び込んだハッカーが大切なデータを暗証番号付き圧縮ファイルとして、パスワードが欲しければ金を振り込め、と。
2020年度は緊急事態宣言に対応しての緊急対応でしたから仕方がないとしても、この点を避けては問題が起きてしまいます。

2つ目は教育の問題です。
既にいる従業員の、ある程度の自律具合は把握されているのでしょうが、これから入る新卒・転職者に関してはどのようにするのか。会社理念や仕事の仕方など、これまではOJT・Off-JTで行ってきた教育をオンラインでどのように伝えていくのか。

3つ目は労働時間です。
世の中では「ジョブ型いいね」「ジョブ型になろう」と言われていますが、基本的に日本の労働現場はメンバーシップ型です。その移行も時間がかかる話です。どれだけの成果を上げたらOKではなく、何時間働いたらOKなのです。
つまり日本では8時間という時間をフルに働くだけの仕事が各員に振られているのです。8時間は働くのが前提の為、時間内に仕事が終わったら新しい仕事を探しに行ってしまうのが日本人です。逆に時間内に終わらなかったらこっそりと時間外をやってでも終わらそうとするのも日本人です。

つまり労働時間の問題とは、「サボらないためにどう管理するか」はすぐに思いつくのでしょうが、「働きすぎないためにどう管理するか」も日本人には必要なのではないでしょうか。
私の知人も「システムで出退勤は管理しているから大丈夫」と言っていますが、実はそうではないのです。

テレワーク時代のリーダーの資質

働きすぎないためにはどうしたら良いのでしょうか? 結局一人一人の責任感にもよりますので多少強制的な事をしないと歯止めが利かなくなるかも知れません。
そもそも自律して働いている人は、タイムマネジメントも自分で決めるのです。極論、昼の休憩中に入浴すら可能です。もっと極端に言えば2時間で仕事さえ終わっていたら、後の6時間は遊んでても良い、的な話です。

どう管理するかと言えば、例としては「貸与パソコンの起動・終了ログ(記録)を回収」くらいしないと、働き過ぎちゃう人も出るのでしょう。マネージャーの目が届かないから、ついやってしまうんです。
このタイプも両極端で2種類の性格に分かれます。

責任感でやってしまう人と、仕事が楽しくてやってしまう人とです。
サボって遊んでいた結果、仕方なく時間外にやる、と言う人もいるでしょうが、それでもやり切るだけ「責任感あり」にジャンル分けします。
どちらかと言えば問題は前者の「責任感でやってしまう」人です。いずれストレスになる可能性が高く、注意が必要です。

また場所が自宅というプライベート空間であることも原因です。公私の区別がつきにくくなってしまうのですね。テレビもあるし、ベッドのある訳ですから、気が緩んでしまうのは実際でしょう。その意味では通勤というのは公私を切り替えるための儀式みたいなモノだったのかも知れません。

日本人労働者が、世界的に見ても働き過ぎだと言うのは、もう何年も前から言われていることです。しかしテレワークという場所が変わっても、その流れは変わらないのです。通勤にかかっていた時間分働いてしまう、そんな人が数多くいる事でしょう。

「メンバーがサボらない為に」ではなく、「働き過ぎない為に」リーダーは気を配る必要があるのです。
これからの時代のマネジメントのコツは2つなのだと思います。
一つはメンバー各自の自律心を促す関わり方。
一つは働き過ぎない為の支え方。
その為にはリーダー自体も「牽引タイプ」では辛くなると思います。

これまでも組織の鍵はリーダーでした。新しい時代には新しいタイプのリーダーが必要になります。

あなたはなれますか? 変われますか?

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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。

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