見出し画像

キャリア的視点241 -1on1の目的:行動変容-


毎日ブログ 241日目(2020/10/26)

私は「上司と部下」という上下関係を表す言葉が嫌いなので、「リーダーとメンバー」として記載しています。ご了承ください。^_^


1 on 1 MTG

最近、多くの仕事の現場で取り入られていますね。リーダーとメンバーの1対1のミーティングです。皆さんの会社ではどんな目的で行われているのでしょうか?

多くの企業の場合は数ヶ月に一度の定例会の様になっているのではないでしょうか?

「うん、そろそろ面談の時期か…」

そんな声が聞こえてきそうです。

ですが今日は、その1on1の本来の目的、方法、在り方などを考えていきたいと思います。


1 on 1 MTGの目的

先述の様な

「うん、そろそろ面談の時期か…」

という雰囲気であれば、やはり半年に1度のボーナス査定の時期なのでしょうか。今期の評価と次期の目標の擦り合わせが主な目的なのでしょうか。
実際にこれは大切な面談です。メンバーもボーナスは生活にも直結する為に重大関心事です。気合が入っている事でしょう。
リーダーもメンバー全員の査定をする事は、それなりのプレッシャーがあって、ある意味嫌な時期なのかも知れません。

画像1

ではそれ以外の1on1MTGはどの様なタイミングで、どの様な間隔で行なっていますか?

先に結論を言いますと、タイミングは随時、間隔は不定期、問題が起きる前から「雑談」に紛らわせて行うのが正式であり、理想です。

言い方を変えれば、流行っているからと言ってわざわざ1on1MTGなんてやる必要もないんです。
1on1の目的の一つはリレーションシップ(人間関係)構築にあるので、普段から雑談などで相談しやすい関係性を作っておけば良いのだけの話なのです。
それによりメンバーが仕事をしやすい環境を作るのがリーダーの最も大切な役割ですよね(^^)

画像4

そして1on1MTGにはもう一つ大きな目標があります。ある意味では先のリレーションシップ構築はこの為の布石でもあります。

1on1MTGの最大の目的は、メンバーの行動変容を促す事にあります
本人が伸び悩んでいると感じている時に、素直に話、相談をしてもらえる関係性を作り、また普段から接する事で、いつもと違う雰囲気を診て取り声を掛ける。1on1の中で成長を促す関わりを持ち、行動変容に繋がる様に背中を押すのです。
どの様な行動変容が望ましいのでしょうか。答えは単純です。キャリア的に自律できる人材に成る為の行動変容が最も望ましいのです。

1on1MTGの目的はこれに尽きます。


1 on 1 MTGの在り様

先も言った行動変容に繋がる関わりを、別の言い方をするとキャリアコンサルティングとも言います。
我々キャリアコンサルタントは常にクライエントさんの行動変容を促す関わりを意識しています。ですが我々は、普段からのリレーションシップがありません。クライエントさんが考え悩んだ末に最終手段として相談されることがほとんどです。

ですがリーダーが行うのは、本来すでにそこにリレーションシップがあり、キャリアコンサルタントなんて呼ぶ必要性は本来ないのです。

某上場企業の人事関係者は言います。管理職になる要件に「国家資格キャリアコンサルタント取得」を入れたい、と。全くの同感です。

キャリアコンサルティングは国家資格キャリアコンサルタント所有者以外の人も行って良いのです。(※名乗るのは法律違反です)
キャリアコンサルタントは特殊な仕事である必要がありません。社会人一人一人が、大切な誰かのために、自分のためにキャリアコンサルティングを行うことができれば、キャリアコンサルタントなんて要らなくなるのです。私の理想と考える社会です。

キャリアコンサルティング

要するに1on1MTGの本来の姿はキャリアコンサルティングなのです。
普段から一緒にいて自分のことを理解してくれている信頼するリーダーが、自分の事を気にかけていてくれる。その期待に応えたい。

この「その気持ちに応えたい」と言う感情が行動変容の源泉になります。

これが理想的な1on1の在り様なのです。


1on1MTGの理想

ここまで書いてきた事は、理想論です。
これから世の中はテレワーク中心の業務に進みます。政府が脱ハンコ施策等でその後押しを試みています。

これからは「普段の雑談」が難しい世の中になっていきます。一体どの様にリレーションシップの構築を図れば良いのでしょうか。

テレワークに移行する際の最大の問題が、このリーダーとメンバー間のリレーションシップ構築にあります。すでにある程度の関係性がある場合、メンバーに求められるのはキャリア自律ですが、新卒・新入社員はどの様にすれば良いのでしょうか。
その答えはやはり社会全体のキャリアコンサルティングにあると言えます。

笑う

1on1MTGを成功させる為の鍵は、メンバー個人の自律に向けた行動変容を促す関わり方です。そしてその秘訣はキャリアコンサルティングにあります。

資格なんてなくてもキャリアコンサルティングは可能です。むしろ下手な理論など知らない方が良いかも知れません。
大切なのは相手を思う気持ち。真剣に相手の将来の為に、相手の力を信じ抜く気持ちです。

皆さんならきっとできますよ(^^)



#キャリア的視点 #キャリアコンサルタント #キャリコンバレー #毎日ブログ #1on1 #キャリアコンサルティング #キャリア自律 #雑談 #行動変容 #リレーションシップ #面談

個人の活性化を組織の活性化に繋げます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?