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キャリア的視点244 -正社員・非正社員の違いを考える-


毎日ブログ 244日目(2020/10/29)

非正規雇用とは

前職が派遣会社の営業をやっていた為か、現在キャリアコンサルタントとしてプロティアンキャリアを学んでいる為か、またはそのどちらもだからなのかは分かりませんが、私は非正規雇用という物にそんなに否定的ではないのです。

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非正規雇用とは、パート、アルバイト、契約社員、委託社員、先述の派遣労働者などの、いわゆる「正規雇用ではない雇用」を言います。
正規雇用とは、ほとんどの場合が、定年までの雇用契約となっていて、その間に余程の事をしでかしたりしない限り雇用が保障される日本型雇用システムの一形態なのです。

日本の労働基準法は「正規労働者100%を目指す」というのが大前提としてあるため、非正規雇用をなくす方向で設定されているのです。
極論を言えば、労働年齢であるのであれば、専業主婦も無くしたい様なのですよ。

それは例えば、派遣業法(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律)の中にも見られます。

①紹介予定派遣
紹介予定派遣とは、派遣期間(最長6ヶ月)終了後、本人と派遣先企業双方合意のもとに社員となる働き方です。
②みなし雇用制度
派遣先が違法派遣と知りながら派遣労働者を受け入れている場合、違法状態が発生した時点において、派遣先が派遣労働者に対して、派遣労働者の派遣会社における労働条件と同一の労働条件を内容とする労働契約の申込み(直接雇用の申込み)をしたものとみなされる制度です。

派遣業法以外にもこの様な法律はきっとあると思います。わたしも弁護士ではないので全ての法律に精通している訳でもありませんが^^;

この様に社会的・経済的に不利とされる非正規雇用から、(定年までは)安定している正規雇用への切り替えを、要所で盛り込んでいるのです。


正社員はどうなのか(私の主観)

対して正社員はどうでしょうか?
私も長年正社員として雇われてしましたが、正直いうとそんなに楽しくはなかった記憶です。

確かに安定はしていたと思います。毎月同じ額の給与が振り込まれるので生活設計はやり易かったのだと思います。
ただ一部の「その会社にとって優秀な人材」以外の人たちは、低いレベルの安定だと思うのです。

今でこそ「副業」は条件付き解禁になったものの、副業でアルバイトをしないと買いたいものも買えない、と言うのは本当に安定と言えるのでしょうか?

笑顔の男性

冒頭で私は「非正規雇用に対し否定的ではない」と書きました。
ただしこれは「自分のキャリアを計画的に考えた上での選択であれば良し」と言う事です。

なんとなく仕事が嫌で、なんとなく辞めちゃって、今、派遣社員で生計を立ててます。と言うのは賛成しかねます。

ぜひ自分の将来を見据えて、今何をするべきか、を考えて行動を選びましょう。(簡単に言っていますが、私がそれをできているかどうかは別です^^;)

つまり、これは私の主観になりますが、正社員のメリットは【安定】である事は間違いが無いのです。が、それが個人個人が将来の自分を想像した上で納得できるかどうかは別なのでは無いかと思うのです。

本人が納得して幸せを感じているのであれば、雇用が安定する事は精神の安定にも繋がる事でもあるので何の問題もないのです。
ですが、そうでは無いのであれば……


キャリアオーナーシップの時代

現在の日本では、日本型雇用システムの崩壊によって、やっとニューキャリア理論が浸透しはじめました。実にアメリカに30年近い遅れです。戦後日本を支えた日本型雇用システムが、近代日本のキャリア発達の弊害になっていたのですね。

そのニューキャリア理論は大きく2種類があります。バウンダリレスキャリアとプロティアンキャリアです。

それぞれの詳しい話はそれぞれに記事を書いていますので宜しければお読みください。

ニューキャリア理論の特徴は、キャリアオーナーシップと言う言葉で例えることができます。

キャリアオーナーシップとはつまり、自分のキャリアは自分で管理する事なのです。
これまでの日本の労働社会では、崩壊している日本型雇用システムの時代では、キャリアは一本道でした。新入社員として入社し、会社のトップに向けての一本道です。だからキャリアを考える必要もなく、日本人はキャリアを知る必要もなかったのです。

しかし今は時代が変わりました。自分のキャリアは自分で管理する時代です。と言う事はどういう事でしょうか。

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将来に対する選択肢が無数にあって、その中からどの道を選ぶのかを自分で決めることができると言う事です。
なんとなく、で自分の将来を考える事は非正規雇用でなくてもお勧めできないのです。正規雇用だからといって、何となく安定して何となく過ごす事はおすすめできないのです。

自分の将来に向けて非正規雇用を選ぶのは賛成です。であれば同様に自分の将来に向けて正規雇用も考えるべきだと思うのです。

何より自分の将来なのですから、何より自分自身で無数の選択肢を選べる様になっていきましょう(^^)



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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。


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