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感想は欲しいけど批判が怖い時に
批判:良い所、悪い所を見分け、評価・判定すること
批評:評価を述べること・価値を論ずること
非難:欠点を責め立てること
情報過多の昨今、クリエイターの方々は作品への感想を見るのが怖い、と思ったことはないだろうか?
ここ近年、一方的に非難して悦に入っている人が多いよね。
一所懸命作った作品をひどく貶されて落ち込んだ人も多いのではないかな。
今回は聞き流した方がいい感想と、建設的な感想を見極めるポイントについて書いてみようと思う。
☆素人の個人的な感想が影響力を持つ時代☆
この記事を書こうと思ったきっかけは、以前とあるゲームを検索したら一方的に叩いてるだけの動画が上位に出ていたから。(今は大分減った)
システムもろくに理解できてないのが丸わかりの内容だったので、ファンとしては腹立たしさ倍増だ。
実際のところ、ルールもわかってないのに、的確な評価ができるはずもないんだよね。
例えば野球を知らない人が、野球について何を語れるというのか。
けれど「配信」や「動画」って、ただの素人のものでも、なんとなく立派に見えるんだよね。
おそらくTVのイメージがかぶるのではないかな。
もしくは公に発言してるんだから詳しいはずだ、という先入観。
その結果、上記の通り、ろくにルールもわかってない人の「個人的な感想」が、意外なほど影響力を持ったりする。
これは結構怖いよね。
☆批判・批評・非難の違い☆
冒頭に書いた通り、批判・批評・非難は混同されがちだけど、実はまったくの別物。
批判は本来、長所と短所の両面を見て、ここはイマイチだけど、ここはばっちりだから、こうするとより良くなるよ、という具体的な提案。
だからきちんと作品を理解した上での適切な批判はとても有益なのだ。
ただし作品への理解が足りてないと、的外れな意見になりがち。
批評は「評価すること・価値を論ずること」なのだけど、これが結構曲者で、優劣を判断する具体的な基準があればいいのだけど、ゲームや小説・音楽などの場合、好みによって評価が分かれるのが普通だ。
だからよほど公平に、客観的に物事をみることができる人でないと、批評のつもりが「ただの個人的な感想」になる。
非難はそのものズバリ、欠点や間違いを責め立てること。
そして長所と欠点は、裏表の関係になりやすい。
例えばゲームなら「戦略性があり奥深い」という長所を、「難しくてわかりにくい」と捉え、欠点とみる人もいる。
つまりどんなに優れた作品でも、貶そうと思えばいくらでも貶せるのだ。
上記の通り、適切な批判なら「長所・短所を踏まえた意見・提案」になるから有益なのだけど、ただの非難は「責め立てるのが目的」の発言なので「聞く必要」がないとわかるよね。
ポイント1:長所が書いてない、貶すだけの感想は削除していい
☆作品が理解できなければ評価はできない☆
悪意はない、むしろ親切心ではあるけれど的外れな感想もよくある。
それは作品が理解できてない場合。
例えば作品の雰囲気・内容に合わせて、あえて軽めの文章で書いたとする。
それに対して「文体が軽すぎるので、もっと重厚にした方がいいと思います」という感想は、完全に的外れだよね。
でもこういうのって意外と多い。
人それぞれ好みや価値観は違う、ということがわかってない人は、善意のつもりで、余計なアドバイスをすることがある。
だが、誰が何を言おうと、作品は作者の意図が最重要ポイントだ。
ポイント2:作者の意図がわかってない感想はスルーでいい
☆作品を理解した上での指摘はとても有益☆
これは、本筋・本質を尊重したうえで、より良い内容にするための提案だから、プライドが邪魔して受け入れられないとかでない限り、読めば(聞けば)納得できるはず。
ある意味手放しでほめてくれる人よりも有益な、最高のレビュアーと言える。
難点は「めったにいない」
☆番外編:ユーザーが参考にすべきレビュー☆
世の中情報が溢れすぎてて、何を選べばいいか迷うことってあるよね。
そんなときは「長所・短所」を、客観的に綴り、どういう人にならお勧めできて、どういう人には向かないか、理由も含めて書いてあるレビューを参考にしよう。
例えばゲームのレビューなら
「難しすぎ。クソゲー」→このユーザーが下手すぎる可能性
「グラフィックがしょぼい。キャラが酷い」→単なる好みの問題
この手の感想はただの主観なので、なんの参考にもならない。
けれど例えば
「ロードが長い(1分くらい)。サクサクやりたい人にはきつい」→事実を踏まえて向かないユーザーをあげている
「戦略的で奥深いシステムだが、ごり押しはできない。考えるのが好きな人向け」→事実を踏まえて向いているユーザーをあげている。
こんな具合に「客観的な視点(事実)」と関連付けて、向き・不向きなどが書いてあれば、大いに参考になるはず。
☆まとめ☆
評価してるのは素人
貶したいだけの人もいる
主観的な感想と、客観的な事実に基づいた評価を分ける
これだけ押さえておけば、有益な感想と、スルーしていい感想が見分けられるから、気分も楽になるのではないかな。