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支えてくれてありがとう①

不妊治療(体外受精)開始から1年半。

まだ1年半とはいえ、私はいま44歳なので、1年半結果が出ていない(妊娠出来ていない)ことで、落ち込みと焦りが増していく。

▼以前の記事▼
不妊治療、折れそうになる心を支えてくれた存在

不妊治療、こころがポキッとね

体外受精は、通常、母体で起きるはずの受精を体の外で行うので、いのちのもとであるこの上なく繊細な受精卵は体外で様々なストレスにさらされる。

私は40代半ばなので、卵子の質は20代と比べてすごく低下してるんだと思う(※一概には言えません。私の場合は、ドクターからそう認定されてる)。
なので、そもそも、私のは卵子の力がとても弱くて、そのため、胚盤胞凍結に至らないんだと思う。

かれこれ4回、胚盤胞凍結が出来なかった。
ほか、1回は新鮮胚で子宮へ戻した。
また、1回は卵胞に針を刺すことが出来なかった。

体外受精、毎回、何かしらの要因で、こちらの望みは全く叶わない。
思い通りにはいかない。

そもそも、妊娠という「自然」行為を、医療の力で補う難しさなんだと思うけど。

でも、、、。
自分だけではなく、夫や、親や、職場の人や、色々な人の期待と思いが入り混じって来て。

結果が出ない度、こころ、ポキッとね。
折れてしまいそうに、なるんだ。

あなただけの治療を

通常、母体で起きるはずの受精を体の外で行う不妊治療。

生理が来たら受診し、卵胞の発育を少なくとも4回は観察し、入院日が決まったら入院して、採卵。

採卵してくれるのはドクター。
ドクター達の技術と知識、説得力は素晴らしいと思う。いつも優しく接してくれるし、とても感謝している。

私が更に感謝している存在、それが、胚培養士さん。

採卵室でドクターが採取した卵子を素早く確認し、精子と出会わせ、受精卵が出来れば、培養し、凍結可能な胚は凍結。移植の際は融解するという、ものすごく高度なことをやってる人達。

胚凍結が出来なかった4回、いつも、その要因として考えられることを一緒に探ってくれた。

「膜を破る力はしっかりあるので」
「ふりかけ法で受精は出来てる」
「異常受精が起きることは、時々あるから」

丁寧に、細かく、我々に分かり易く、いつも親切に説明してくれた。

私の折れそうになる心をヒマワリの花がくた〜っと倒れてる状態に例えるなら、そこにいつも目をかけ、水やりしてくれて、栄養をくれて、そして照らしてくれて、また、空を仰がせてくれた。

不妊治療で妊娠する人は、4回目までに結果が出ることが多い、と見聞きしたことがある。

私、現在、7回治療中。
1年半かかってる。
そして44歳。

「こんなに何度も治療してるの、回数的に多過ぎるのかな。」
いつもお世話になってる培養士さんに尋ねた。

すると、こう言ってくれた。
「人によって、何年もかける人は居るし、何回やったから良いとか、悪い、はありません。
それぞれのご夫婦に、それぞれのやり方があるから。」

私たちだけの治療をしよう。
そう思った。

支えてくれてありがとう。

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