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ポーランドIKEAが「売らないブラックフライデー」を実施 【PR研究所041】

 11月のブラックフライデーでは毎年さまざまな企業がこぞってセールを始めます。

 ときにはセールという名の在庫処b... いえ、何も言ってません。

 2019年11月、そんな最中ポーランドのIKEAは「売らないブラックフライデー」を実施し注目を集めました。

 “MIGHT BE USEFUL” Collectionと題されたこのキャンペーン。必要ないものを余計に買ってしまうことをやめ、モノを大切に扱おうというメッセージのもとに始められました。

 IKEAの商品をセールで売ることはせず、代わりに手入れや修理の方法、リサイクルを、特設サイトを中心に提案します。

PR edgeによると、このキャンペーンは960件のメディアに掲載。最終的に人口の25%にリーチすることができたそうです。

 IKEAはポーランドだけでなく、世界各国でこのように環境へ配慮したキャンペーンを行っています。

 ノルウェーではハロウィンの衣装を家具で作る提案を。

 カナダでは同じブラックフライデーに#BuybackFridayという買取を。 

 このようにさまざまな事例を並べると、IKEAは「環境に配慮したブランド!」というイメージを想起せざるを得ないですね。

 PRの事例として特に注目すべきは1点あります。
 それは、IKEAの大事にしているコンセプトやビジョンが国をまたいでも統一されていることがわかる点です。ブランディングの領域に近いと思うのですが、このようにIKEAがどのような方向を目指しているかが事例を並べるほどわかります。IKEAとも大企業にもなると、それらの統一は難しいことだと推測されます。IKEAならではのコミュニケーションが統一されていることは注目すべき点だと考えます。

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