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リモートワークに誰でも作れる即席デスク「StayTheF***Home desk」。共有のシェアと市場のシェアを考える 【PR研究所099】

概要

 新型コロナウイルスの影響でリモートワークが増えました。日本だけではなく世界各国で、家にいながら仕事をする光景はみられるようになりました。

 リモートワークでは、突然の出来事ゆえ自宅に椅子や机がないケースも想定されます。家具ベンチャーのStykkaは、たった3枚の段ボールで作れるデスクを開発。リモートワーク需要に合わせました。

 しかし、それだけではありません。彼らの驚くべきは「設計図を無料公開し、商品を買わなくとも自宅で作れるようにした」ことです。

(北欧らしいミニマルさ。デザイン性も高い。)

課題・背景

①リモートワークが増えている。突然の出来事ゆえ自宅に椅子や机がないケースも出てきている。

②家具はスピーディーに買える代物ではないが、環境が整っていないと仕事に疲れてしまうためなるべく早く解決したい課題である。

③家具ベンチャーStykkaのプレゼンスを高めていきたい。が、段ボールでデスクをつくるような発想は一般的ではない。

ターゲット

リモートワークになった人
すぐに家具(デスク)が必要になった人

目的

①リモートワーク需要に対し、自宅の仕事環境を整えることをサポートするため

②市場のパイを広げるため

インサイト

とりあえずでいいからデスクが欲しい
スピーディーに手に入れたい

施策

 家具ベンチャーのStykkaは、たった3枚の段ボールで作れるデスクを開発。リモートワーク需要に合わせました。

 しかし、それだけではありません。彼らは設計図を無料公開し、商品を買わなくとも自宅で作れるようにしました。

結果

定量的な結果が見つからなかったです。。。(設計図のDL数とか)

PRの事例として注目すべき点

 PRとして注目すべき点は主に1つあります。
 それは、知識を共有する「シェア」によって市場の「シェア」を伸ばすことに取り組んでいる点です。設計図を無料公開することで、自社の製品が売れなくなってしまうのではないかという懸念もあるかと思います。しかし、意外と理にかなった方法なのかもしれません。

 LIONS GOOD NEWS 2020では「オープンソース」という言い方をしていますが、情報や知識を公開することはブランドにポジティブな効果をもたらすこともあります。

 同じような事例では、2020PRアワードグランプリ受賞、井之上パブリックリレーションズ「『新型コロナウイルスに関する危機管理広報初動マニュアル』無償提供でコロナ禍での本質的PR発想を最短最速で日本中に提供」が挙げられます。

 ノウハウの認知度が低いにも関わらず急を要するシーンでは、無料公開することが2つの理由から効果的と考えます。1つ目は市場自体を一気に広げることができることで、2つ目は市場の中で会社のプレゼンスを高めることができることです。

 目先の短期的な利益でなく、社会にオープンソースすることで長期的な利益につながる事例だと思います。

https://cannesprlions.com/lionsnews/open-source


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