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黒いユニフォームを引っ張るとレインボーに。様々な差別に立ち向かう#DiversityIsStrength 【PR研究所054】

 AIGジャパンがスポンサーしている、ALL BLACKS(ラグビー・ニュージーランド男子代表)とBLACK FERNS(同女子代表)は、さまざまな国・人種・個性が集まったチームです。

 同チームは、一見すると黒いけど引っ張るとレインボーになる特殊素材を開発し、自身のコンセプトを体現するものとしてユニフォームに取り入れました。その名も、「DIVERSITY IS STRENGTH(多様性こそ強さ)」。

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 (Axis web magazineより)

 AIGジャパンは、「様々な差別に立ち向かう」ことを公言しています。ラリック・ホール代表取締役副社長(2018年当時)は、以下のように思いを語ります。

 AIGは、この国に暮らす人がいかにDiversity(多様性)に富んでいるかを知っています。そして、そこから生まれる多様なニーズを把握し、商品・サービスに反映していくことにコミットしています。この姿勢はビジネスだけでなく、企業としての社会との向き合い方にも通じます。AIGは、職場における女性やローカルコミュニティにおける障害者のサポート、LGBTの人たちが自分らしくいられる環境をつくるための活動など、誰もが生活しやすい社会づくりのために、あらゆる活動を続けてきました。
 そして、私たちはこの「DIVERSITY IS STRENGTH」キャンペーンで大きな一歩を踏み出します。これまでの取り組みを大きなムーブメントに変える一歩になるはずです。

 ALL BLACKS・BLACK FERNSのイメージカラーである黒に対して、引っ張るとレインボーが現れる新たな仕組みを導入しています。

 すべての色を混ぜ合わせると「黒」になりますが、それはただの黒という一色ではなく、裏にはいろんな色が含まれた黒です。これを「最強の黒」として注目しました。

 このTシャツをシンボルに、多くの人に人種、国籍、性的指向、性別、障害などに対する差別へチームになって立ち向かうという姿勢を見せました。

 企画はTBWA\HAKUHODOが中心となって行いました。テクノロジーの力を持ってきた興味深い事例です。

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 PRの事例として注目すべき点は主に1つあります。
 それは、AIGジャパンやALL BLACKS・BLACK FERNSのコンセプトに掛け算するように、最新のテクノロジーが利用されている点です。もともと多様性の重要さを訴えてきた同社のメッセージを発展させるように、レインボーになる素材を開発・導入しました。

 テクノロジーとして技術力も素晴らしいですが、何よりも「テクノロジーの使い所がうまい」「繊維の開発までする制作チームの広さ」など、企画を進める上でもかなり高度なことを成し遂げている印象です。

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