国民みんながスウェーデン大使に!現地の人に直通電話して聞くことができる The Swedish Number 【PR研究所065】
スウェーデンは250年前、世界で初めて「検閲」を失くし、言論の自由を確立した国です。250年を記念し、観光局は言論の自由を存分に生かすようなキャンペーンを行いました。
+46 771 793 336 の電話にかけると、「スウェーデン大使」に直接繋がり現地のさまざまな話を聞くことができます。そしてなんと、「スウェーデン大使」には有志の全国民が対象になっていると言うのです。
(公式HPよりスクショ)
「スウェーデン大使」共通の電話を一つつくり、そこに電話がかかってくるとランダムで有志の国民の元へ繋がるようになっています。
トラックの運転手、環境へ配慮している農家、レストランのボーイなど職業はさまざまで、問い合わせられる質問も政治からご飯のことまでさまざまです。
「スウェーデン大使」には、公式HPに自分の電話番号を登録するだけでだれもがなることができます。また、言論の自由が保証されいるということで「これは言っちゃダメ!」などのような制限も一切ありません。
電話ではリアルなスウェーデンを感じることができると思います。
時流的にも、良いところも悪いところも正直に言ってくれた方が好印象だとされる流れがあると思います。まさにこの考え方にぴったりですね。
気になる方は電話かけてみてください!
190カ国、およそ20万回もの電話があったこの The Swedish Number。「言論の自由」というオリジナリティを大事にし、さらに国民を主役にした素敵な観光キャンペーンでした。
PRの事例として注目すべき点は主に1つあります。
それは、国民を主役においているという点です。「インフルエンサー」となるポジションには、特に著名人がいるというわけでなく、有志の国民全員が当てはまることになっています。スウェーデンのことは現地のリアルな声を語ってもらうのがいいという思い切った取り組みのおかげで、より多くの関係者を巻き込み、「インフルエンサー」を増やすことができます。(動画などでいくつかのスウェーデン大使をピックしています)。
「言論の自由」について長い間向き合ってきたスウェーデンだからこそできる観光キャンペーンだったのかなと思います。
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