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「元カレが、サンタクロース」 ブランド買取のNANBOYA【PR研究所025】

 元カレにもらったプレゼントはさっさと換金して新しいブランド品を買おう。思わず目に留まる「元カレが、サンタクロース」というコピーの広告が2014年クリスマスのタイミングで話題になりました。

 ブランド買取のお店がそろって「高く買います!」「査定だけでも!」という訴求をしている中で、NANBOYAはそれ以外の新しいプロデュース方法を探したそうです。

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 キャッチコピーの元ネタは、松任谷由実の「恋人がサンタクロース」です。一方で、今回の「元カレが、サンタクロース」でおもっきしプレゼントを買取に出していると想像するとちょっと恐いですね。。。

 「元カレが、サンタクロース」広告は、NANBOYA銀座店を通る、丸の内線と銀座線でみられるようにしました。地下鉄をつかっている人が属性に合いそうなセレクトですね。

 地下鉄でこの広告を見かけたら思わずSNSでシェアしたくなっちゃいます。実際に、今回の広告では、KPI(目標値)をSNSでのコピーのツイート数にしていたそうで、調べて分かるだけでも2000を超えるシェアがあったそう。

 PRの事例として特に注目すべきは1点あります。
 1点目。キャッチコピーが秀逸なことでとても惹かれますが、NANBOYAが「新しい価値観」を提案していることがクリエイティブな点かなと思います。今まで「買取に出す」ことをあんまりしてこなかった人でも、元カレにもらったプレゼントはさっさと換金して新しいブランド品を買おう、という具体例をみることで使い方がイメージできます。

 広告(Ad)は「広告枠」を買ってコンテンツを掲載しますが、PRはそうではありません。PRは「広告枠」を買わずに、メディアに取り上げられやすい情報のコミュニケーションをし、メディアが自主的にコンテンツを流します。(メディアリレーションズの場合)

 その点今回の「元カレが、サンタクロース」は、PR目線を含んだ広告施策だったのではないでしょうか。

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