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映画レビュー集【日本映画】

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日本映画の作品について書いたものを集めました。
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#映画

【映画レビュー】『生きる』:もう少ししか生きられないと知っても生き方を変えられる…

 主人公は、がんになって自分の余命が長くないと知った、市役所勤めの公務員。彼は、それをき…

MINAMI
4か月前
6

【映画レビュー】『君たちはどう生きるか』:見たまま受け取るべき作品なのでは

 内容についての詳細が伏せられていたので、どんな映画かわからないまま観に行った。ほかの作…

MINAMI
6か月前
13

【映画レビュー】『まなみ100%』:描かれなかった時間に思いを馳せて

 10年間ずっと1人の女性(まなみちゃん)を思い続けたことを描いた映画である。それだけだ。…

MINAMI
1年前
1

【映画レビュー】『福田村事件』:人間の中にある「社会的なもの」と「私的なもの」

 総体的な話になるが、韓国映画は日本映画に比べて、力があるし、面白いと感じる。その一つの…

MINAMI
1年前

【映画レビュー】『散歩屋ケンちゃん』:現実と虚構が入り混じるアバンギャルドな作品

 もうすぐ閉館になってしまう映画館に、ぜひ行っておきたいと思い、上映中の映画を調べたら、…

MINAMI
1年前

【映画レビュー】『凪の憂鬱』:自分も参加したくなる素敵な日常!

 「いつか懐かしくなる、素晴らしき平凡な日常」というキャッチフレーズがとてもよくて、惹か…

MINAMI
1年前

【映画レビュー】『ケイコ目を澄ませて』:内に秘めることは苦しいけれど気高い!

 見たいと思っていた作品を、ようやく見られました。セリフやストーリーやアクションが溢れる饒舌な映画とは対極にある、抑制されたストイックな映画だと思いました。でも、熱いです。うまく言えませんが、炎を上げる焚火ではなく、静かに熱せられた鉄の塊のような感じです。  思いを内に秘めるということ  岸井ゆきのが演じる、女子プロボクサーの主人公は、耳が聞こえず、しゃべることもほとんどできない。そういう人をメインに映し出せば、必然と映画は静寂につつまれる。そして、主人公の思いはほとんど

【映画レビュー】『マイ・ブロークン・マリコ』:他人に頼られるということ

 原作のマンガは、2022年に私が読んだマンガのなかで、最高傑作だった。読みながらこんなに泣…

MINAMI
1年前