(私の中の)着物と水引の関係
私が水引と出会ったのは24歳、自分の結納の時でした。
結納の日は母の振袖を着せてもらっていたのですが、他にも私の年頃で着るような着物がいくつかあるということで、祖母の家の奥の方にある箪笥のさらに奥の方から色無地や訪問着などを広げて出し、譲り受ける算段をしていました。
一通り確認した後に、そう言えば、と近くにあった細長い木箱から取り出されたものが水引でした。その時点で少なくとも50年は経過しているはずなのですが、そうは見えない艶々とした美しさに目を奪われました。
水引が祝儀袋や