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片付かない家

汗びっしょりでカビだらけの布団を抱える主人
車に積み込む
引き取って、粗大ごみとして処分する為だ

懐かしい写真、テレフォンカードを持ってくるお義母さん
何十年も使っていない箪笥、どうやら引き出しの中が気になるらしい

片づけたいのに・・
ちっとも片付かない家
お義母さんの家

「一体、何がしたいんだ?」
主人とお義母さんの会話は嚙み合わないよ

叱られてシュンとするお義母さん

帰りの車の中で
「本当は怒りたくないんだ」と主人が言う

それを聞いて何とも言えない気持ちになる。
みんなが悲しい。


心だけが身体から剝がされて
まるで暗い渦に飲み込まれていくような。。。
引きずり込まれないように踏ん張るしかなかった。

「老い」とか「病気」「出来ない事」
どうしてこんなにも否定的な気持ちにさせられるんだろう
「成長」していく事しか認めてくれないのでしょうか?
この世界は・・

誰でも人生を閉じていく過程があるのに・・
いつか自分にまわってくるものなのに・・・

自分も含めて「成長」を良い事に捉えていた

今は呪いの言葉に感じてしまうよ
私も歳をとったんだろうな。


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