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【 原文 】 山深み木暗《こぐら》き峰の梢《こずゑ》よりものものしくもわたる嵐か (1204) …
【 原文 】 何《なに》となく春になりぬと聞く日より心に掛かるみ吉野の山 (1062) 【 現代…
【 原文 】 虫の音に露《つゆ》けかるべき袂《たもと》かはあやしや心物思ふべし (458) 【 …
【 原文 】 横雲の風に別るる東雲《しののめ》に山飛び越ゆる初雁《はつかり》の声 (420) …
【 原文 】 人知れぬ涙にむせぶ夕暮れは引き被《かづ》きてぞ打ち臥《ふ》されける (1331) …
【 原文 】 桃園の花に紛《まが》へる照鷽《てりうそ》の群れ立つ折《をり》は散る心地する (…
【 原文 】 山ごとに寂しからじと励むべし煙《けぶり》こめたり小野の山里 (566) 【 現代語訳 】 寂しくならないようにと励んでいるのだろうか。小野の山里では山ごとに炭焼き窯《がま》の煙が立ちこめている。 ※Kindleストアで『現代語訳 玉水物語』を販売しています。 (Kindle Unlimited利用可)
【 原文 】 さるほどの契りは君にありながら行《ゆ》かぬ心の苦しきやなぞ (1259) 【 現代…
【 原文 】 淡路島瀬戸のなごろは高くともこの潮《しほ》にだに押し渡らばや (1002) 【 現…
【 原文 】 さまざまにあはれ多かる別れかな心を君が宿にとどめて (927) 【 現代語訳 】 悲…
【 原文 】 闇晴れて心の空に澄む月は西の山辺や近くなるらん (876) 【 現代語訳 】 闇が晴…
【 原文 】 おぼつかな何の報いの返《かへ》りきて心責《せた》むる仇《あた》となるらん (67…
【 原文 】 あやにくに著《しる》くも月の宿るかな夜《よ》にまぎれてと思ふ袂《たもと》に (…
【 原文 】 朝夕の子をやしなひにすと聞けば苦《く》にすぐれても悲しかるらん (898) 【 現代語訳 】 餓鬼《がき》道に落ちた者は、朝夕に我が子を食べると聞くが、飢えの苦しみから逃れることができても悲しいに違いない。 ※Kindleストアで小説『ヴィーヴルの眼』を販売しています。 (Kindle Unlimited利用可)