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久しぶりに作業者になって

非営利のプロジェクトに週3時間程度ボランティアで参画している。私の作業はデータベースの入力とちょっとした調べものである。

参画した理由

  • 週3時間のボランティア要員を動員してプロジェクトを進める方法を学びたい。週3時間の人が10人いるより、週30時間の人が1人いる方が、発注側は楽なはず。でも人手不足のご時世だから、そうは言っていられない。週3時間だと調整や連絡で時間を食いそうだけど、どう作業時間を確保するのか。そもそも無償で人に動いてもらうためにどんなことをするのか。そのあたりを知りたかった。

  • 非営利(広くとらえると社会貢献)プロジェクトに参画した経験がほしい。大雑把に言うと「世界に役に立つものを作る」作業なのだが、それを個々のメンバーの作業時の判断にどう落とし込むのか、興味があった。仕事だとクライアントの判断がベースになるので。

4週間経験した感想

  • 各自が作業を開始する時にslackで連絡することになっている。私は、人が頑張っているのを見ると自分もやろうと思うタイプなので、良い運用だと思う。

  • 気軽に頼れる雰囲気。「分からないことがあったら何でも聞いてね」と言われたし、実際みんな気軽に聞いている。答える方は大変だと思うけど、作業者としてはありがたいし効率も上がる。

  • ボランティアを動かすのは、褒め、感謝など良いところを見る姿勢。
    できないことや過去を責めるのではなく、「どうやったらできるだろう」という建設的な思考。

  • 進捗管理ができない。
    強制力がないから、みんなのやる気をあげるしかない。
    期日を守るために大量のボランティアを採用すると、最初のトレーニングの工数がかさむ。(そうやって工数をかけた要員が期待通り働く保証もないけど、信じるしかない)

私自身に関する気づき

  • 今回の作業は、単純作業とちょっとした判断が必要な作業で、私はその判断軸を理解するのに時間がかかった。最終的にどんなものを作ろうとしていて、その過程の何の作業をしているのかがなかなか理解できず、その理解がないので進みが悪かった。
    私は、短期で高い成果を出す仕事には多分向いていない。
    (全体像が理解出来たら人並レベルになるので、先にそれを説明してもらえれば早いかもしれない)

  • 仕事柄、前提を疑う癖がついているし、もともと慎重な性格だ。普段通りの自分で臨んだのだが、「細かいことまで気になっちゃって作業が進まない人」と化していた。
    自分の慎重さが活きる仕事をした方が良い。

  • 責任感が強い。正直なところ、作業自体はそんなに面白くはない。でも自分で立候補すると決めた以上、決められた分はこなすつもりでいる。
    =良くも悪くも抱え込んで自分が苦しくなるので、安易に活動を増やさない。

久しぶりに、誰かから指示を受けて作業をし、迷ったら判断を仰ぐ立場になった。どういう依頼をされたら気持ちよく作業したくなるのか、どういうサポートがあれば仕事が進むのか、などを作業者の立場から考えることができた。

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