マガジンのカバー画像

フュージョン、ジャズ

258
フュージョンを中心にモダンジャズ、ジャズファンク、フュージョンなどをまとめてあります。
運営しているクリエイター

#アルバムレビュー

Wether report. Heavy wether (1977)

Wether report. Heavy wether (1977)

今日はウェザーリポートの8枚目のスタジオアルバムHeavy wetherを紹介します。売上、評価共にウェザーリポートの最高作であり、ブラックマーケットの途中から加入したジャコパストリアスがアルバム全体を通して参加した初めての作品でもあります。(僕みたいな後追いの人はこのアルバムが初めて聴いたウェザーリポートという人もたくさんいるはず)

メンバー
ジョーザヴィヌル:シンセサイザー、エレピ、アコース

もっとみる
Herbie Hancock. Future Shock (1983)

Herbie Hancock. Future Shock (1983)

ファンク、ディスコの次にハービーハンコックが目をつけた最新の音楽はテクノとヒップホップでした。大胆な打ち込み、シンセ、これでもかと使われるスクラッチが強烈な一枚です。リアルタイムでの印象や評価は分かりませんが今となっては古くさくチープな電子楽器のサウンドが逆にクセになる一枚です

ハービーハンコック、マイケルバインホーン:キーボード
ビルラズウェル:ベース
グランドミキサーD.ST:ターンテーブル

もっとみる
Herbie Mann.  Reggae II (1976)

Herbie Mann. Reggae II (1976)

ラテン、ボサノヴァ、地中海の音楽、サザンソウル、ロックと様々な音楽とジャズを融合してきたハービーマンが次に目をつけたのがレゲエです。本作はジャマイカ録音でジャマイカのミュージシャンも何人か起用しています。

メンバー
ハービーマン:フルート
ロッドブライアン、ハックスブラウン、レジーヤング、ジョンクリストファー、ミックテイラー、アルバートリー:ギター
パットレビヨット、グラッドストーンアンダーソン

もっとみる
Santana.  Welcome (1973)

Santana. Welcome (1973)

 いろんな音楽を広く浅く聴いてる僕にとってサンタナは大好きなバンドです。最近のローリングストーン誌やその他評論、同世代で自分と似たような音楽好きからの評価は高くないですがBS&Tと並んで1番大好きなロックバンドの一つです。
 そんなサンタナの73年作のこのアルバムはシンプルすぎるジャケットに反してラテンロック、スピリチュアルジャズ、フュージョン、ソウルの要素をごちゃ混ぜにしたサウンドがクセになる一

もっとみる
Art Blakey & The jazz messenger’s.  Moanin’ (1958)

Art Blakey & The jazz messenger’s. Moanin’ (1958)

個人的にジャズを聴いている時が1番タイトル知らないけど聴いたことある曲に出会うことが多い気がします。このアルバムのタイトル曲のモーニンもそんな一曲です。それ以外の曲もジャズのツボを押さえつつキャッチーでわかりやすいメロディや構成なのでよく聴く一枚です。もう一つの特徴が収録曲のほとんどがオリジナルナンバーだということ。ジャズでよくあるスタンダードナンバーのカバーは6曲目のカムレインオアカムシャインの

もっとみる
George Benson.   Breezin'(1976)

George Benson. Breezin'(1976)

人気のあるアルバムで多くの方がいい紹介記事を書いているものは自分の文章の荒が目立つので避けていますがやっぱりいいアルバムは書きたくなってきます。これもそんな一枚です。

メンバー
ジョージベンソン:ギター、ボーカル
ホルヘダルト:アコースティックピアノ、クラヴィネット
ロニーフォスター:エレピ、シンセ
フィルアップチャーチ:リズムギター
スタンリーバンクス:ベース
ハーヴィーメイソン:ドラム
ラル

もっとみる
Idris Muhammad. Power of soul(1974)

Idris Muhammad. Power of soul(1974)

ジャズに変わりソウルやファンク、ロックが人気を集めるようになった60年代ブルーノートレコードやプレスティッジはそれらの要素を取り入れたソウルジャズのレコードを多くリリースするようになります。そういったレコードは未だにレアグルーヴとして人気がありますがそんなレコードにソウルフルなリズムを刻んでいたのが本作のリーダーアイドリスムハマッド(読み方イドリスだったりムハマドだったりムハンマドだったりしてわか

もっとみる
Jeff Beck.  Wired (1976)

Jeff Beck. Wired (1976)

ジェフベックはブロウバイブロウをリリースした後マハビシュヌオーケストラにいたヤンハマーと組みます。このメンバーチェンジにより前作以上にテクニカルでロックのようなアレンジになりました。一方リズム面ではよりアーシーでファンキーなサウンドになっています。ジェフとヤンのぶつかり合いとテクニカルなフロントとファンキーなリズムという対比が面白い一枚です。

メンバー
ジェフベック:ギター
ヤンハマー:シンセサ

もっとみる
Richard Tee. Strokin’. (1979)

Richard Tee. Strokin’. (1979)

スタッフのメンバーのソロアルバムはいくつもありますがその中でも1番スタッフらしいのがガッドギャングで次がリチャードティーでしょう。リチャードはボブジェームズのタッパンジーと契約してボブのプロデュースでアルバムを何枚かリリースしています。その一作目に当たるのがこのStrokin’です。ジャケットは1と書かれたゴルフボールとティー(ゴルフボールを乗せる台座)という洒落の効いたデザインです。

メンバー

もっとみる
The gadd gang. Live at the bottom line (1988)

The gadd gang. Live at the bottom line (1988)

セカンドアルバムをリリースして活動停止したガッドですが1994年リチャードへの追悼盤として突然リリースされたのが1988年ボトムラインでのライブです。今これだけだはなく全てのガッドギャングのアルバムが未配信ですが本当にもったいないです。

Watching river flow
1stアルバム収録のボブディランのカバー。ブルージーでシンプルなソウルジャズナンバーです

Way back home

もっとみる
The gadd gang. Here &now (1988)

The gadd gang. Here &now (1988)

ガッドギャング二枚にして実質のラストアルバムです。今作で初めてロニーキューバが正式メンバーになりました。収録曲の内オリジナルは1曲のみ。他は様々な時代、国、ジャンルをガッドギャング風にアレンジしています。またキングカーティスが取り上げた曲が多いのも特徴です。(※付きの曲がキングカーティスのカバーです)

I can’t turn you lose
オーティスレディングのカバー。軽快なホーンがワクワ

もっとみる
Gadd gang. S,T(1986)

Gadd gang. S,T(1986)

スタッフ解散から6年後に結成されたのがガッドギャングです。メンバーのうちリチャード、コーネルはスタッフからの仲間ですが、ベースのエディゴメスはビルエヴァンスのトリオで有名な人でちょっと以外な人選です。彼とスティーブはチックコリアのセッションで何度も共演していますが他のメンバーとは初対面だったそうです。ちなみにサックスのロニーキューバはサポートメンバー扱いでブックレットのメンバー写真も4人で写ってい

もっとみる
Salena Jones. My love(1981)

Salena Jones. My love(1981)

スタッフのアルバムは発掘音源や再結成も含めると9枚ですが10枚目と言ってもいいアルバムがこのサリナジョーンズのマイラブです。録音は1981年(つまりラストアルバムのリリース後)東京にあったビクターのスタジオでメンバーはクリスを除く5人とサリナの6人です。2ndっぽいサウンドでバラードナンバーが多いのが特徴です。

Everyday
リチャードとビルウィザーズの共作でリチャードのソロアルバムのストロ

もっとみる
Stuff. Now! (2001)

Stuff. Now! (2001)

なんかロゴが違いますがスタッフ最後のアルバムです。メンバーはエリックとリチャードは亡くなっていますがIn spritとしてクレジットされていてリチャードはジェイムスアレンスミスがエリックはMick Gaffnenyが代役を務めています。その上ドラマー2人は不参加で代わりにヘッドハンターズにいたマイククラークが参加しています。さらに新メンバーとしてサックスのアレックスフォスターが加入しています。

もっとみる