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#エリックゲイル
Eric Gale - Ron Cater Presents In A Jazz Traditional (1987)
StuffやCTIの諸作、ロバータフラック、ヴァンマッコイ等フュージョンやソウル系のセッションミュージシャンのイメージが強いエリックゲイルですが実際にはジョンコルトレーンとの交流があったり活動初期にはブルース色の強いジャズの録音に参加したりとハードバップの素養のあるギタリストです。そんな彼がロンカーターと組みブルース色の強いハードバップをプレイしたのが本作です。タイトルを見れば分かるようにロンがメ
もっとみるQuincy Jones - Gula Matari(1970)
60s後半からジャズでは(一部はそれ以外でも)アフリカ回帰、ソウルジャズはよりR&Bに接近し、電気楽器の導入が進んでいきました。クインシーはこういった流行を自身が得意とするビッグバンドに取り入れていきました。前作Walking In The Spaceや次作Smackwater Jackと比べて曲数も少なく権利問題かCD再発もないため地味な本作ですがその分濃いサウンドが聴ける一枚です。
メンバー
Lalo Schifrin. Towering toccata (1977)
ラロシフリンはアルゼンチン出身のジャズマンで50年代からディジーガレスピーの音楽監督を務めていました。またヴァーブでの豪快なホーンアレンジも印象的です。しかし彼はどちらかと言うと映画音楽の方が有名です。「燃えよドラゴン」「ブリット」「ダーティーハリー」「鷲は舞い降りた」など映画好きなら名前だけでも知っているようなものから知るひとぞ知るB級まで多くの映画音楽のスコアを手がけています。(おすすめはダー
もっとみるGrover Washington,JR. Winelight(1980)
グローヴァーワシントンジュニアのワインライトはスムースジャズと呼ばれる新しいジャンルを作りだします。しかしこのアルバム時代がスムースジャズかと言うとそんな感じもしません。またポップな中に聴こえる腕利きの高度な演奏もこのアルバムの良さを引き立てています。
メンバー
グローヴァーワシントンジュニア:ソプラノ、アルト、テナーサックス、プロデュース
ラルフマクドナルド:コンガ、パーカッション、打ち込み、
Quincy Jones. Smackwater Jack (1971)
50、60年代にジャズミュージシャンとして活動していたクインシーも60年代中盤からフュージョンに徐々に接近し70年代にはソウルやファンクにも接近していくと同時にテレビや映画音楽も手がけるようになります。
メンバー
クインシージョーンズ:アレンジ、指揮、ボーカル
レイブラウン:ウッドベース
グラディ(グレイディ)テイト、ポールハンフリー:ドラム
キャロルケイ、チャックレイニー:エレベ
ボブジェイム
Quincy Jones. Walking in the space (1969)
わかりやすいフュージョンの走りのようなジャズを多くリリースしていたクインシージョーンズですがこのアルバムから完全にフュージョンに舵を切った印象があります。とは言えアコースティック楽器やビッグバンド風のホーンセクション、ストレートなジャズミュージシャンを多く起用していたりとまだ過渡期な感じもします。
メンバー
クインシージョーンズ:指揮、アレンジ
フレディハバード、マーヴィンスタン:トランペット
Pattie Austin. End of the Rainbow (1976)
パティオースティンは4歳の時にダイナワシントンの紹介でプロのステージに立ち、若くしてツアーを行う一方でさまざまなセッションに参加し、さらにファーストアルバムである本作に収録されている9曲のうち8曲の作詞、作曲を行なっているとてもすごい歌手です。CTIらしいジャジーでソフトな演奏はフュージョンとしてもソウルとしても楽しめる一枚でロバータフラックやフィービスノウが好きな人なら絶対気にいると思います。