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若葉いづれ-7名の社会人に聞いた就職にまつわるいくつかの話-


はじめに

⇨就職ってなんなんだろう? 

 就職活動をして就職する。社会人として働く。たったこれだけの言葉の中に無数の可能性と難しさが潜んでいる。ということを、この文章を読んでいる方には少なからず共感してもらえるのではないでしょうか。就職ってなんなんでしょう? 

 その答えを求めるように、巷にはあらゆる仕事論・働き方の本が溢れています。しかし、それらは有名人の成功談や特殊な職種の方々による読みものが多い印象を受けます。また40代後半以上の語り手たちとなると、時代背景も現在とはずいぶん異なっており、これから就職活動を始める人にとっては世代的にも環境的にも自分と照らし合わせる際、いささか参考にし難い部分がある気がします。

 もう少し身近で普遍的な人たちによる、かゆいところに手が届きそうな話を聞きたい。「こんな風に悩んだり迷ったりしながら就職への道をたどった」というような話を。そのように考え、今回、あなたの周りにいるかもしれない、あるいはあなたのほんの先の未来の姿かもしれない、そんな社会人の方々にインタビューをさせていただきました。

⇨出会えそうで出会えない人たち

 対象者はこのように選定しました。

  • 30代の社会人

  • 男女7名

  • 大卒(4年制大学卒業)

 これから社会人になる方にとって、1、2歳上の先輩とは違う、そこそこ年の離れた兄弟姉妹とも違う、「何か繋がりがないと知り合えないような、ちょっと上の年代の人たち」の声というのはなかなか貴重ではないかと想定し、大学卒業を経てそれぞれの道を進んだ、30代の男女7名のみなさんにお話を伺いました。

 本書ではみなさんに次のような項目を中心にお聞きしています。

  1. 就職活動中のこと

  2. 現在の仕事のこと

  3. 今後のこと

「どうすれば内定をもらえるか!」「若者たちへ!」的なハウツー本や指南書ではなく「就活中って実際どうでした?」「アルバイトは就活に役立ちました?」「転職はしましたか?」という、個人的なエピソードに寄り添った、等身大の読みものとして仕上げています。

⇨このような方へ

 就職活動から転職まで話題は多岐にわたりますが、内容構成は次のような方を念頭に組んでいます。

  • 今から就職活動を始める人

  • これから就職活動を控えている人

  • 就職か大学進学かで悩んでいる高校生

  • 転職を考えている社会人

 もちろんこれらに当てはまらない方も、ここまで興味を抱いて読んでくださった時点で、きっとお楽しみいただけるかと思います。

 最新の就活事情もすでに当時と様変わりしているかもしれませんが、ここに書かれた心構えや方法論は風化することなく応用できるはずです。少しでもあなたのヒントとなり、お役に立てれば幸いです。


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