#8.文章添削の裏側
またまたお久ぶりになってしまいました…。
仕事の原稿は比較的サクサク書けるのですが、noteに投稿するようなフリースタイルの原稿は、内容・構成含め、まだまだ慣れが必要そうです。
さて、私の所属する会社では、ライターが原稿を書くことももちろんあるのですが、最近は自分以外の人が書いた原稿を添削する機会も結構多かったりします。
例えば、後輩ライターの原稿や、外注のライターさんに依頼した原稿。そして、会社で「Webライター養成講座」も運営しているので、受講生の方の課題も添削します。
ということで今回は、自分の添削作業の振り返り…も含めて、添削についてご紹介します。
日頃から誰かの文章を添削する…という方は少数かもしれませんが、自分の書いた文章を見直したり、推敲したりする際に役立つ部分もあると思うので、ぜひ何かの参考にしていただけると嬉しいです。
さて、原稿の提出があったらまず、
✔原稿の文字数
✔記載漏れの箇所がないか
を確認します。
この時点で原稿の文字数が、指定の文字数を大幅にオーバーしている場合や少なすぎる場合は原稿を返却し、指定の文字数内に納めてもらうよう修正を依頼します。
また、記載漏れの箇所があれば、該当箇所の原稿を作成してもらいます。
(そんなことが…と思うかもしれませんが、たまにこうした原稿があったりします)
そして、この部分がクリアできていれば原稿の中身をチェックしていきます。
私の会社では、原稿作成を依頼する場合、記事構成(記事のアウトライン)や、それぞれの項目で記載してほしい内容を指定するケースが多いので、基本的に記事構成のチェックはしません。
で、私の場合は、ざっと原稿全体に目を通した後「はじめに(導入文)」→「チャプター1」→「チャプター2」→…「まとめ」と基本的には上から順に添削していきます。
ちなみに以前は、添削に詰まる箇所があれば、その部分を後回しにするやり方をしていました。が、後回しにする箇所が複数あると、原稿を行ったり来たりしてトータルで時間がかかることに気付き、現在は上から順に添削する形に落ち着いています。
そして各項目、「内容面」と「文法面」から文章をチェックしていきます。
■内容面の添削
「内容面」に関しては「はじめに」「まとめ」と「チャプター(※本題部分)」でチェックする部分が異なります。
以上が大まかなチェックポイント。
基本的に上記の内容・ポイントを押さえられていれば、添削・修正はそこまで大変ではないので原稿の出来としては合格点。さらに、読んでいて「おっ!」と思う内容・情報が自然な形で盛り込めていれば、そのライターさんのポイントはかなり高いです。(私自身も原稿を書く際はそのレベルを目指しています)
逆に、上記の内容・ポイントが押さえられていない…例えば、
などが多い原稿は要注意。
修正を依頼したり、こちらで書き直したり…といった作業が発生します。
なので正直、添削が難航するのは主にこのタイプの原稿です。
あと、掲載メディアと明らかに毛色の異なる文体で書かれた原稿も、修正作業に割と時間がかかったりします。
ちなみに修正を依頼する場合、どのように修正してほしいのか等を適切に指示しないといけないのですが、この文章を考えるのも意外に難易度が高いです…。
なので、修正指示の文章を作成して修正を依頼した場合の工数と、自分が修正文を作成する場合の工数を比較して、修正依頼をするか判断します。
■文法面の添削
一方、文法面の添削では、
などの修正・調整を行います。どちらかというと文法面の添削は、文章をより読みやすく、よりわかりやすいように洗練させる作業になります。
そして原稿全体を見直し、文章の流れや誤字脱字をチェックして添削作業は完了です。
(納期に余裕がある場合は、最終チェックの前に数日原稿を寝かせることもあります)
と、こんな感じで添削作業をしています。
最近は原稿を添削する機会がかなり多いので、一つ一つの原稿を、いかに効率よくスムーズにチェックできるか…を考え中。
ライティングスキルを伸ばしつつ、文章添削と向き合う日々を過ごしています。
あくまで一添削者の視点になりますが、「文章を添削する人は、こんな点を見ているのか~」という参考にしてみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?