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年収1000万円への道 ~ 書類選考を通過できる職務経歴書 編

私の試行錯誤の経験談と実例を掲載します。


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はじめに

採用試験の最初のハードル、書類選考を通過できるかどうかは職務経歴書の出来にかかっていると言って過言ではありません。

採用試験において書類選考通過率は30-50%(諸説あり)といわれております。私の体感では有名企業はもっと低いと思います。書類選考後の面接の通過率はもう少し高い(30-70%くらい)ので、書類選考は転職においては最初にして最難関のハードルとも言えます。

特に私のような低学歴で特徴のない人間は、なんとか企業の人事の方の目につくような書類を作り込まなければ、とても面接まで辿り着けませんでした。

もし書くだけでキラキラの強い経歴があれば書類選考はかなり楽に突破できるでしょう。強いスキルの構築方法については別の記事に記載していますので参考にしてください

書類作成に関しては多くの転職エージェントさんのアドバイスを受けながら、数年かけてかなり試行錯誤してきました。

職務経歴書の書き方についての持論ですが、複数人の転職エージェントのアドバイスを受けてわかってきてのは、唯一無二の正解はないということでした。どのエージェントさんも言う事が異なったり、相反することを言ってたりします。
「A4の1Pで収まる文量が良い」という人もいれば「できるだけ多く書いて情熱を見せたほうが良い」という人もいました。

実体験として私が複数エージェントさんのそれぞれのアドバイスの要所、いいとこどりをした結果、書類選考通過率が上がっていった体感があります。そこでここでは私の中で総合的に効果があったと思った書き方の解説をしていきたいと思います。

なお私はいわゆる理系エンジニアなので、少し情報が偏った内容になることはご了承ください。ただどの職種の求人においても共通で求められている要素を中心に記載しますのでご参考にはなると思います。

また初めての就職活動をされている方にとっても応用可能な情報になるはずです。「これまでの職歴」=「これまでの研究内容」に読み替えて適用してみてください。

職務経歴書とは

その人の職務経験を説明するための文書です。
転職サイトに登録した方はわかると思いますが、履歴書とは別のフォーマットのこの文書の作成を要求されたと思います。

「履歴書と何が違うの?」と思う方も多いかもしれません。
海外では履歴書も職務経歴書も"resume"としてひとつでまとめられている印象です。
ただし翻訳的には"履歴書"≒"resume"、"職務経歴書"≒"support letter"が近しいそうですが、それぞれの役割は微妙に違う気がします。
私の所感ですが、日本の履歴書フォーマットは学歴+企業欄と住所欄が異様に大きな面積を占めるため職務内容について書き込めるスペースがなく、その人のキャリアを判断する材料が少ないように感じます。そのためこのような役割分担は日本独自なのかもしれません。

そんな背景があるので、職務経歴書においてはあなたがやってきた仕事、達成してきたことがわかりやすく書かれている、と読み手に期待されています。

英語圏のresumeの書き方については別記事で触れる予定です。


職務経歴書を書くまでの手順

ここからは職務経歴書の書き方手順の解説です。

手順(1) 自分のこれまでの活動を棚卸

転職活動最初にして最重要のフェーズです。
自分が社会人になって(時には大学時の活動までさかのぼって)どのようなことを考え、仕事をして、結果を出してきたのか。自身の人生の振り返りも含めて、まずは箇条書きで構いませんので書き出してみましょう。
転職活動に限りませんが、自分の抱えている業務や自分のこれまでの人生を書き出して一覧化してみることは大事な作業です。どんなときも物事を俯瞰できる視点が必要だと思います。転職するしないに関わらず試しにこれまでの歩みを書き出してみることをお勧めします。

手順(2) フォーマットを決めてひとまず箇条書きで埋めてみる

基本的に世の中に決まったフォーマットはないと言われていますが、読みやすいにこしたことはありません。ここは楽をするため、最初は大手転職サイトが公開しているフォーマットを拝借して、そこを埋める形で上で書き出したあなたの活動を書き込んでみましょう。ある程度埋まってきたら内容に合わせてフォーマットも改変していくとよいと思います。

手順(3) 面接に合わせた内容に調整

ここまで説明した手順を素直に実行してみたとき、かなり時間がかかるひとが多いのではないでしょうか。普段仕事が忙しく時間が割けない方はこのハードが超えられず脱落してしまうことが多いのではないかと思います。でも頑張ってここを乗り越えてください。この職務経歴書のベースが書き上がりさえすれば、以降の活動かける時間はどんどん減るのでとても楽になります。
この職務経歴書のベースにはあなたの経歴のコアとなる情報がすでに書かれているはずです。あとは求人票に合わせて微調整するだけで様々な書類バリエーションを生成することができます。

「どの企業にも使いまわしていいの?」←半分NO!

基本は使い回しはしない方が良いでしょう。求人票に対して関連が弱く読めたり、矛盾が生じることもありうるからです。
ほぼ同じ職務、必要スキルの求人の場合はそこまで修正しなくてもよいとは思いますが、そんなことは稀なので必ず求人票内容を読み込み、関係性を増やすことをお勧めします。



以降は私がブラッシュアップを重ね、体感として書類選考率が上がった職務経歴書の書き方の事例について解説します。ただしあくまで私が転職活動をした時の体験なので、すべての人、すべての企業で万能であるかは私もわかりません。ただ、多くの転職エージェントさんのアドバイスを盛り込み改良を重ねたため、最近まで対応していただいたエージェントさんからは「書類は特に直すところはないですね」と言われているくらいでした。それくらいの完成度だったと思うので、多くの方の参考になるのではないかと思っています。


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