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『江戸時代の思い出』ナイロン100℃

2024年7月3日(水) 13時~
@本多劇場
¥7,600

あらすじ(などあってないようなもの)
武士道武士之介(という名の町人)が、大名行列とはぐれた人良という侍とすれ違う。武士之介は人良を引き留め、思い出話を聞かせようとする。拒む人良になんとか話を聞かせようと、思い出を巻きに巻いて令和の時代の思い出を語り始める・・・

はて、思い出とは?

とことんナンセンスな作品だと聞いていたが、まったくその通りだった。話の筋とか伏線とか、すべてがどうでもいいような、くだらないギャグに全振りした3時間。
そしてナンセンスギャグが体質に合わないことが多々あるアタシ、さて今回はどうだろう? うむ、残念。割とダメな部類デシタ。
部分部分で面白いところもあったんだけど、皆さん笑ってるのにアタシはシラッとしてしまうところの方が多かった。無念。けっこう好評らしいので、ただアタシの好みではなかったということで。

面白かったところは・・・あ、ネタバレするのでこれから観る方はご注意。

客席にピンスポが当たって、芝居に対する不満やボヤキの声が流れるところとか。3、4人のボヤキのあと、最前列のカップルが腹を立てて席を立つ・・・というこれも芝居の一部だったんだけど、一瞬びっくりした。女性客役が公演パンフレットを抱えてるのとか芸が細かくて笑った。
観客役の男の方が「ロンドンじゃあ芝居が面白くなければ観客は帰るって野田秀樹が言ってた」てなセリフがあったけど、実際アタシの隣3人くらい休憩の後戻ってこなかった。腹立てて帰っちゃったのかな?

悪玉役のなるしーがおにくちゃんのおデコをつつくとピンクのネオンが点くというのを繰り返して、武士之介がそれを真似ると客電が点いて「以上をもちまして、本日の公演は終了しました・・・」というアナウンスが入る、というネタ。これも一瞬(終わり?!)と思ったけど笑ったwww

茶屋に戻ろうとして「入ってこないで!」と言うおにく(姉の方だったか?)が「布が織り上がるまでは」と付け足し、(布?)という間。彼女が茶屋の戸を閉めると鶴が機織りする影が戸の障子に映り、そしてホリゾントに飛び去る丹頂鶴が。バサバサー。謎に突然の『夕鶴』、なんとも可笑しかった。

他にもちょいちょい笑える部分もあったけど、パッと思い出せないや。笑いのツボってのは人それぞれなんでもうしょうがないけど、けつ侍とか全くピンとこなくて・・・ごめん楽しめなくて。というか自分が残念。力一杯でなく、ちょみちょみとしか楽しめなくて。

ケラさんが常々「伏線なんか回収しなくていい」と言っていて、アタシもまあ「作家の好きにすればいい」とはおもうけど、本当にいろんなネタを次々とぶち撒けては放置の繰り返しで、それはまあ逆に爽快かもと思わないでもない。
こういうのを理解しようとするとドツボなので、ただもう支離滅裂さを脳みそ介さずに笑ってしまえばいいのよな。(アタシの笑いのツボには余りヒットしなかったけど)
色々言ったけど休憩後も帰らず最後まで観たのだから、それなりには楽しんだのかな~。

出演者
三宅弘城 みのすけ 犬山イヌコ 峯村リエ 大倉孝二
松永玲子 安澤千草 藤田秀世 喜安浩平 眼 鏡太郎
猪俣三四郎 水野小論 伊与勢我無 木乃江祐希/
池田成志 坂井真紀 奥菜 恵 山西惇

公式サイト

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