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幸せとはマイナスの出来事からプラスの出来事に転じる瞬間のこと、長く持続することではない

今のようなこの不安定な時代は、毎日疲労感があったり、緊張とか不安とか恐怖などの感情に悩まされやすいですよね。

でもそんな中でも私たちは「幸せ」を感じることができます。

それはそういった感情から解放されてほっとした気分になった時、その時間です。

「幸せ」とは、不安とか緊張とか疲れとか恐怖とか、そういったマイナスの感情や状態から解放されて、安心するとかほっとする状態になった一定の時間のことでもあるのではないかと思っています。

お金がたくさんあるから幸せだとか、恋人がいるから、結婚しているから幸せだとか、そういうことではないのです。

たとえば緊張感のある仕事、不安でストレスフルだった友人や会社の同僚との人間関係、肉体的に疲れる仕事や活動、などが終わって解放された時、そんなネガティブ状態から解き放たれた時に幸せを感じるのではないでしょうか。

だから仕事でいうと、休日のその日よりも、じつは連休に入る前日の大変だった仕事が終了した後の時間が、最大級に幸せを感じる時間なのではないかということです。

すごくお腹が空いているのに何も食べられない状態が続いていて、少しでもやっと何かを口に出来た時、それは今までのどんな食事より美味しいと思えて幸せだと思う。

とても喉が渇いているのにずっと水も飲めなかった時に、やっと飲めたコップ一杯はすごく美味しいですよね。

何日もお風呂にずっと入りたくても入れない時、温かいお風呂にやっと入れた時は本当に気持ちがいいし、心から幸せだと思えます。

寒くて寒くて震えていて、それなのになかなか暖を取れない時も、温かい部屋に入れた時は本当に幸せを感じます。

成功することが幸せだという概念もありますが、何かを達成するというのも、ある意味継続して何かしらの目標に向けて行動をし続けたことが報われてほっとしたという、ある意味の緊張感のある活動からの解放感です。

しかし幸せを感じるのは短い間のできごとです。

初めは幸せに感じても長くは続かないのです。

すぐにその幸せな状況にも慣れっこになり、私たち人間は本来ならば幸せなその状況の中から物足りない部分を新たに見つけ、次第に不満を感じ始めるようになります。

あれほど望んでいたどんなに素晴らしい環境や状態を手に入れても、それに慣れてしまえば幸せの感情は薄れていくし、ネガティブな点を必ず見つけるようになるのです。

だから日常的に疲れることや少しくらいは苦しいことをやっていた方が、その分幸せを感じる回数は多くなるのではないかと思います。

幸せとはマイナスの出来事や状態からプラスに転じることであり、お金持ちとか貧乏とか、結婚してるとか独身とか関係なく、どの人にも共通することなのです。


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