【毎週ショートショートnote】星を跨いだ遠距離バレンタイン
昼休み、僕はいつもの様に街角のベンチに座った。ここにいると、ひょっこり彼女に会えそうで。
地球からの観光客が特に多いのは、地球が長期休暇の時期だからだろう。そんな彼らを眺めていると、スマホの通知音が鳴った。彼女からのコスモラインだ。
『Happy Valentine♡
コスモラインギフトでチョコを贈ります(#^^#)』
そういえば今日はバレンタインだった。彼女は地球にいるため滅多に会えない。コスモラインの画面を見つめていると、突然背後から誰かの手で目を覆われた。
「だーれだ?」
この柔らかな声と手の感触、まさか?振り返ると、彼女が微笑んでいた。
「来ちゃった♡」
軽く言う彼女に驚いて声も出ない僕を呆れた様に見ながら彼女は言う。
「こんな時に何か言えないの?どうしていつまで経っても一緒に暮らそうって言ってくれないの?」
頬を膨らませてそっぽを向く彼女がとてもかわいく思えた。彼女にこんな事を言わせる自分が情けなくなる。僕は彼女をそっと抱きしめた。
「ごめん。僕は君を愛しているし、一緒に暮らしたい」
彼女は僕の幼稚園の時の初恋の人で運命の人なのだから。ずっと大事にしようと改めて心に誓った。
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毎週ショートショートnoteに参加します💛
今週のお題は「デジタルバレンタイン」でSFチックなショートショートです。
私、SFってほぼ書いた事無いんだけれど💦
と思っていたら、2年ちょっと前にショートショートnote杯で書いた物がありました。
今回は、その続編を書いてみました!
考えていたら、この曲が頭に浮かびました⭐
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪
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