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#69|子育てが10倍楽しくなる!「妖怪と暮らす」ススメ。

妖怪好きが高じ、「妖怪の素晴らしさを広めたい」という理由だけで、あてもなく書き始めた『妖怪note』も6作目。

”有益”とか、”読まれるために”とか、そういう「ライティングのいろいろ」に疲れ、全部とりあえず脇に置き、『書きたいから、書くんじゃーー!!』だけで書いています。

いや、いいですね。自分の好きなことを好きなだけ書く、って。

書くと同時に意欲が充電できています。リハビリになってます。

「SEO記事」「WEBの情報をまとめて再編集」なんかに疲れたライターの方にお勧めですね。書くことは楽しい、その原点に戻れます。


ということで『妖怪note』の過去記事はマガジンからどうぞ。

今日は妖怪ライフをさらに楽しむ工夫をご紹介します。


妖怪はもともと、日本人の生活から生まれてきたもの。日常に密着した彼らの生態(?)は、生活の中で楽しむことで最も魅力が輝きます。

妖怪好きのお子さんがいらっしゃれば、ぜひ取り入れてみてください。情緒面の発達に重要な役割を果たす「空想力」がグンと伸びますよ。


生活に取り入れやすい妖怪と戯れ方を5パターンご紹介します。

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1.「えんらえんら」は冬の今こそ!

「えんらえんら(煙羅煙羅)」は煙の妖怪です。

立ち上る煙は様々に形を変えます。人の顔のように見えたり、奇妙な形になったりするのは、この「えんらえんら」の仕業だと考えられてきました。

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本来は煙の妖怪ですが、日常で煙にお目にかかることは少なくなりましたよね…そこで!

冬は吐く息が白くなりますよね?
これを「えんらえんら」に見立てましょう。

我が家では、これまた妖怪好きの娘(4)が毎朝息を吐いては、「ママ、みて!口からえんらえんらがでた!」と盛り上がっています。

登園に気分が乗らない朝でも、「はーっ」「えんらえんら、でた!」とやっているうちに、いつの間にかクラスの前に。

妖怪は登園渋りも助けてくれます


2.「タンコロリン」採り残しの柿を見つけたら

「タンコロリン」は柿の木の妖怪です。柿の実が熟してもとらずにおくと、大きな坊主頭の大入道に化け、街を彷徨い歩くそう…。

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柿の木には「木守り」といって、実を全部とってしまわず、1つか数個か残しておく慣習がありますね。
来年も沢山実りますように、と木に対する感謝をこめているのだとか。

私の実家にも柿の木があり、母がいつも「木守りだから」といって数個残していました。

実がついたままの柿の木を見た娘、指差して叫びます。
おばあちゃん、タンコロリンがくるよ!


タンコロリンと言いたい気持ちもわかる。
「木守り」の習慣もわかる。

柿をきっかけに、日本の慣習について祖母と孫が理解を深める温かい時間が生まれました。


実が残された柿の木を見つけたら、ぜひ「タンコロリン」と「木守る」の話をしてあげてください。


3.「あかなめ」とお風呂掃除のお手伝い

「あかなめ」は、誰もいない夜に風呂場に現れてアカをなめる妖怪です。風呂場は綺麗にしておかないと「あかなめ」が来るぞ、と教訓的な意味を持つ妖怪です。

「ゲゲゲの鬼太郎」にもよく登場するので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

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お風呂をきれいに掃除しておかないと、「あかなめ」が出ます。つまりきれいにしておけばいいわけです。

そこで…

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あかなめ洗剤(※100円ショップで買ったお風呂の洗剤にイラストを描いただけ)」を作り、娘専用にしました。

これで一緒にお風呂掃除しようね、「あかなめ」が来ないようにね、と。

娘はこの洗剤で、お風呂掃除を手伝うようになりました。

妖怪はお手伝いも教えてくれますよ


4.「べとべとさん」はパパママの自作自演が◎!

次いでご紹介するのは「べとべとさん」。

夜道を歩いていると、誰かが後ろからついてくる気がする。振り返ってもだれもいない。でも足音はする…そんな妖怪です。

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そんな「べとべとさん」は、夜の散歩のお供にもってこい!お子さんと手をつないで歩きながら、大きめの足音を立ててください。

ほら、「べとべとさん」がついてきたよ…

もちろん、振り返っても誰もいません。歩き始めるとまた(パパママの)足音が!お子さん、どんな反応をするでしょうね。

うちの娘に自作自演「べとべとさん」をやると、半分笑って・半分本気で怖がります。

暗い道に得体のしれないものがいるかもしれない不気味な気分…それは「妖怪」が生まれた原点そのもの

生活の隅々が明るく照らされ、にぎやかさにあふれた現代だからこそ、こんな遊び心で「見えないものを想像し、畏れる気持ち」を味わわせるのも一興です。


5.「すねこすり」で子どもといちゃいちゃ!

最後は「すねこすり」。

犬のような風貌をしていて、急いでいる人の足にまとわりつき、邪魔したり転ばせたりして喜ぶいたずらっ子妖怪です。

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子どもと歩いていると、しばしば子どもに靴を踏まれませんか?(下ろしたての時に特に!)
あるいはフラフラ歩く子どもが自分の進行方向に現れ、ぶつかったりこすれあったり。

「もう!ちゃんと真っすぐ歩いて!」なんて怒ってしまいますが、ここは「すねこすり」の出番です。

足にまとわりつくお子さんを「すねこすり」に見立て、「このいたずらっ子妖怪め~!」とじゃれ合ってしまいましょう。妖怪のせいだと思えば、イライラしても仕方ありません。

くれぐれも周囲の安全にはご注意を。

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妖怪は日常生活を楽しくする隠し味

まずはこの5つから、生活のあちこちの場面で取り入れてみてください。お出かけや特別な準備がなくても、今日からすぐにできるものばかりです。さすが、日本人の暮らしとともにあり続けた「妖怪」ならでは。

さらに妖怪に詳しくなってくると、オリジナルの活用法も思いついてきます。
アイディアが浮かんだら、ぜひコメント等で教えてくださいね!シェアします。

今日ご紹介した妖怪は、全てこの本に載っています。Eテレの「てれび絵本」でも放映されたことがあるんですよ。

ではまた。

一緒に楽しみながら高め合える方と沢山繋がりたいと思っています!もしよろしければ感想をコメントしていただけると、とっても嬉しいです。それだけで十分です!コメントには必ずお返事します。