外国人が入院して気づく日本との違い
世界には色んな国があります。その中で、日本に生まれ・育ち、約40年が経過しました。
旅行で「ハワイ」に行ったことはありますが、他の国に移住したことはありません。
看護師となり最初に勤務した病院は、近隣に繁華街がありました。
そこで働くアジア系の外国人が入院することも。
ある時、妊娠7ヶ月のアジア系外国人が、水疱瘡に罹り入院となりました。
急に「お腹が痛い」と訴え始め、まさか?と思ったら陣痛、そして死産という結末へ。
日本では、妊婦が水疱瘡に罹ることが珍しいです。
予防接種による予防医療が浸透していることを感じました。
ある時は、フィリピン人が慢性腎不全の悪化にて入院となりました。
お国の習慣として、「薬は毒」という認識があり、内服拒否から病状が悪化。
慢性腎不全の治療の選択として、「血液透析」「腹膜透析」が一般的です。
患者さんは、年に数回、フィリピンに帰省することがあります。フィリピンでは、血液透析を選択すると、全額自費です。そのため患者さんは、腹膜透析を選択しました。
日本は病気になると、薬を飲むのが一般的です。医療費を全額支払うことは、ほとんどありません。病気に対する認識や医療制度の違いを感じました。
私は結婚をしてから、現在の地域に移りました。農業が盛んな地域性があります。
結婚を機会に、病院を異動しました。その病院では、農業の研修のために日本に来ている外国人が受診することがありました。
以前勤務していた病院を受診する外国人は、接客業の方が多かったので、日本語で日常会話が可能でした。
異動した病院に受診する外国人は、日本語があまり話せないので、対応に困ったのを覚えています。
雇い主の方を頼りに、患者さんと対応しました。母国語が英語ではない方が多く、苦労しました。
それらの女性外国人は既婚者であり、子どもを母国に残して日本で農業研修を受けている方もいました。
母国語だけで生活しているのも、日本人の特徴であると感じました。
私が学生時代まで住んでいた地域は、外国人と接することがありませんでした。英語の先生以外、身近に外国人はいなかったと思います。
そう思うと、外国人が日本で働く社会になったといえるでしょう。
外国人と身近に接したことで、日本では当たり前のように行っていることは、海外では異なることを実感しました。
国が異なると習慣や文化も違います。そのことを考慮した上で、外国人と接することが必要です。
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