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『カタストロフと美術の力』展

18.12.15

カタストロフ展、一日だと物足りないくらいめちゃめちゃ楽しみました

同年代の女の子3人が「なんかチョコの匂いしない?そんなわけないかあ」と言っていた。いやいや、目の前の作品チョコレートで作られた彫刻ですよ!ちゃんと説明読めばもっと楽しめるのに勿体ない.....
きっと勉強しないで絵画みにいくわたしの態度も、真の美術好きからすれば同じこと思うんだろうなあ😓

写真に添えられた文章がすっっごい興味深くて何度も読み返した。読んでみて欲しいな〜〜

死ねないということは、もう生きていないうえに
死後、迎え入れてくれる土地にも行きつけないのです
つまり行き場を失うわけです
それは人間が経験しうる最大の罰でした
死は旅でした
死者が迷わず冥府に行けるための埋葬の儀式が必要でした
しかし、彼らの死体は重要ではなかったのです
死者の権利が奪われたのです
海岸の砂地にあったところから早く掘れたはずです
この事実から墓地の役割が推測できます
少なくとも最初は簡易的な墓地だったのでしょう
手早く埋葬を済ませられたのです
具体的な結論に至るために、生物学的に分析しています
それらを分析すれば、人々の出身地が分かるでしょう
古代の食物成分の分析は、食生活を知るためです
DNA分析も行い遺伝子情報を特定して墓地内の他の人骨と比較します
歯の発達の様子で正確に年齢が分かるのです
こちらの遺骨は16歳か17歳くらいのでしょう
遺族による埋葬でないのは明らかです
短時間に単純な手順で行われました
死刑の後で急いで埋葬したようです
墓に押し込んだときにはまだ死んでいなくて
叩かれて衰弱していた人たちの
頭を鈍器で殴り
とどめを刺して土をかけたのです
これらは「どこで」「どのように」という事実であり
「なぜ」が欠けています
考古学が扱うのは事実だけです
真実の探求なら隣の哲学科へどうぞ
状況から真実を知るのは難しいのです
注意して身元を検討しないと
作り話が入り込みやすいのです
特に今日どんな発言も直ちに世界に広がり
仮説がいつのまにか事実になってしまう

#感想 #美術 #芸術 #アート #展覧会 #カタストロフと美術の力 #森美術館

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