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夏こそ緑茶で元気に過ごそう!

こんにちは。薬剤師の清水みゆきです。

今回のnoteでは、暑い夏こそおすすめの飲み物、緑茶についてお話しします。


緑茶の効能

緑茶は、漢方薬の材料である生薬のひとつで、細茶(さいちゃ)や茶葉(ちゃよう)と呼ばれます。

緑茶の効能1:こもった熱を冷ます

緑茶は涼性(寒性よりもおだやかに冷やすはたらき)* の食べ物。
からだにこもった熱をさますはたらきがあります。

*五性(ごせい):からだをあたためる、冷やすというはたらきを表すもの。
寒性・涼性・温性・熱性・平性(寒熱のどちらにも偏らない)の5つ

また、緑茶は醗酵していない点でも、熱を冷ますはたらきがあるとされています。

緑茶の効能2:渇きをやわらげて潤す

緑茶には、生津止渇(しょうしんしかつ)といって、喉の渇きをやわらげて=止渇、からだを潤すはたらき=生津があるとされています。

緑茶の効能3:イライラ解消

緑茶の苦味は、清熱鎮静作用があり、焦りやイライラ解消に役立ちます。

緑茶は、漢方の「五味(ごみ)理論」の酸・苦・甘・辛・鹹(かん)のうちの「苦」。
清熱鎮静(せいねつちんせい)作用:胸部の煩熱を除き、精神安定をはかる。

出典:漢方薬膳学 横浜大学編 伊田善光 根本幸夫


つまり、夏に緑茶をのむと、以下のようないいことがあっておすすめです!

・暑さでからだに熱がこもっておきる熱中症や夏バテを予防する
・のどの渇きをうるおす
・暑さで頭に血がのぼる、イライラやのぼせを解消

とくに、暑がりでのぼせやすい人は、夏に上手に緑茶を取り入れていきましょう。

夏の緑茶の効果的な飲み方


「軽度脱水時の緑茶飲料の飲用が、尿排泄を促進しないことを確認」という報告もあります*1が、
緑茶には利尿作用があるカフェインを含むので、水分補給としてガブガブ飲むのはあまりおすすめしません。

私は朝食の時にだけ飲むようにしています。
しかも、暑い夏でも熱い緑茶を飲んでいます。

というのが、夏に冷たいものを飲むと、胃腸のはたらきが悪くながち。
かえて、疲れやだるさにつながってしまうことも…。

「暑いのはどうしても無理!」という方は、常温のお茶をおすすめします。

緑茶を朝に飲むと、頭がすっきりするところもお気に入りです^^

緑茶の飲み過ぎに注意すべき人

何事もバランスが大切ですが、とくに緑茶を飲み過ぎない方がいいのは、以下のような人です。

・もともと冷えが気になる人
・エアコンなどで夏でもからだが冷えやすい人

緑茶を全く飲んだらダメ!というわけではなく、飲み過ぎない・冷えた緑茶は避けるという工夫をしていくといいですね。

暑い夏、つい冷たい飲み物ばかりになりがちですが、
温かいお茶を淹れて一息つく時間も大切にしていきたいですね!

*1 伊藤園HP ニュースリリース2023.10.23 
https://www.itoen.co.jp/news/article/57391/

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