綾瀬さんと真谷くん34「アップルパイ」

休日に何をしようか自室で考えていると響から電話がかかってきた。
「もしもし優くんですか?」
「そうだけどどうしたの響? 」
「良かったら私の家でアップルパイを作って食べませんか?」
響から誘ってくるの珍しいな。
「良いねーもちろん行くよ」
その後少し雑談をして電話を終えた。
アップルパイ作るの初めてだし失敗しないといいなぁ。
響の家に行くのは久しぶりだなぁ…。
10分ほど歩くと響の家に着いた。
インターホンを押すと私服の響が迎えてくれた。
「いらっしゃい!待ってましたよ」
緩めのTシャツにエプロンをしていた。似合ってるな。
家に上がり、キッチンへ進むと材料が既に用意されていた。
「じゃあまずはリンゴを4等分に切ってください」 
「わかった」
言われた通りにリンゴを4等分に切った。
「次に芯を取ってください」
包丁で丁寧に芯を取った。
時折雑談を交えながら作業を続ける。
気づけばオーブンで焼く工程まで来ていた。
「あとは予熱したオーブンで20分焼けば完成です」
意外とあっという間だったな。
焼けるまでの間後片付けなどをしてできるのを待った。
片付けを終えて少し待っているとアップルパイが完成した。
出来たアップルパイはとても良い色をしていて美味しそうだった。
「いただきます」
1口食べるとサクサクと音を立てた。
「美味しい」
「優、口元ついてますよ?」
「そうか教えてくれてありがとう」
ティッシュで口元を拭き、食べるのを再開する。
アップルパイを作るのは初めてだったけど、失敗せずにできて良かった。
材料揃えば家でも作ってみようかな。

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