マガジンのカバー画像

真谷優の大学留学記

52
真谷優のドイツ留学生活を描く。 注意: この物語はフィクションです。登場する人物・名称・団体等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 2023年4月2日第1部連載開始 …
運営しているクリエイター

2023年12月の記事一覧

真谷優の大学留学記28「あとひと月」

今年も残すところ約ひと月になった。やり残すことがないように頑張りたいと思う。冬休み用のお土産もそろそろ決めとかないと。何を渡したら喜ぶんだろうか。無難にアクセサリでも買おうかな。近くのアクセサリ店でも探しておくか。ネックレスもリングも渡したし次はブレスレットにするか。

真谷優の大学留学記29「時の流れに身を任せて」

1年というのは本当にあっという間だ。ついこの間まで清巌にいたのに、今ではドイツ留学しているのだから。あまり連絡取れてないけど元気にしてるといいな。冬休みに日本に戻ったら響と沢山デートしようそうしよう。思えば清巌に入って、響と付き合うようになってからは時間が早く感じるようになった気がする。トラブルも多少あったけど全て解決してるし。ただ後から、狙ってたのになーとかいう声が多すぎる。もっと早くに言わない

もっとみる

真谷優の大学留学記30「クリスマスイブに向けて」

1ヶ月とは早いものだ。残すところあと2週間となった。クリスマスイブの2日前に日本に戻ることにした。響とは定期的に連絡をとってるけど、やっぱり実際に会って話す方が何倍もいい。お土産も買い込んでおいたので、あとは荷物をまとめるだけだ。夏休み以来の一時帰国だから心臓が早鐘を打つのが伝わる。夏休みはちょっとした一大事に巻き込まれたけど、両家公認と相成った。響があそこまでやるとは思わなかったよほんとに。さて

もっとみる

真谷優の大学留学記31「クリスマスイブの夜に」

ドイツ・ミュンヘンを発った飛行機はクリスマス・イブ前日に無事に関西空港に到着した。手荷物検査などを済ませ、 空港を出る。到着したのが早朝だったため始発に乗り、四天王寺駅へと向かう。50分くらいで四天王寺駅に着いた。 駅を出た頃には既に太陽が空を照らしていた。そうだ。響達に連絡入れとこう。ここまで来るのに疲れたし、とりあえず家に帰って寝るか。駅から10分くらいで家に着いた。「ただいま。疲れたからちょ

もっとみる