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庭や散歩道で見つけた花を食卓に(食べる花の話)

いつも忙しく西へ東へ動き回っていた私だけど、この春夏は松本にもう3ヶ月もいる。自然に囲まれた環境の中で、ハーブの種を蒔いて芽が大きくなるのを愛でたり、庭で摘んだ花を部屋に飾ったりしていたわけですが、この春はそこから一歩進んでやってみたかったことにいくつかトライすることができました。

それは、花を食用として使うこと。

エディブルフラワーを使ったお菓子も巷では増えています。初めて見たときは私も感激して、当時キュレーターをしていたウェブマガジンで記事を書いたこともあります(あの時の反響すごかったな!)が、私が楽しみたいと思ったのは、もっと暮らしに根付いた方法のこと。エディブルフラワーを買ってというハレの使い方ではなく、庭や散歩道で採ってきた花を普段の食に馴染ませるような使い方です。

元々、子供の頃はタンポポの葉にマヨネーズをつけて食べたり、タンポポコーヒーを作ったり、戦時中はアカザをお粥に混ぜたとおばあちゃんに聞けばすぐに試したりと、そりゃあもうありとあらゆる植物を食べてきました。これは同じ松本に暮らす同世代と比べても、植物に興味を持って試してきた方の部類なんじゃないかと思います。

今年はその自由研究の続きをしたような、そんな春でした。

まずやったのは、タンポポシロップ。

タンポポの花を花首から採って、煮出します。煮出した花ガラは取り出してよく絞りって捨て、煮汁に砂糖とレモン汁を加えて煮詰めました。
タンポポの苦味が出るのかなと思いきや…とってもおいしい!

ちなみにタンポポの花は、ガクの側だけに天ぷら粉をつけて天ぷらにするのも可愛いくておいしいんだそう。これもやってみたいリスト入りです。


次にやったのは、ライラックシュガー。

庭のライラックが美しく香りもいいのですが、散っていくのが名残惜しくて作ってみました。砂糖とライラックをメイソンジャーなどのガラス容器に入れて、1週間毎日1回容器ごと振るだけ。私がやったのはライラックの色が抜けてしまいましたが、いい香りが砂糖に移ってうっとり。

海外では割とポピュラーなのか、「Lilac suger」で検索すると、英語のブログがたくさん出てきます。

その他にも信州では定番のニセアカシヤの天ぷらを作ったり(これは毎年行事)も。ニセアカシヤの酢漬けは、バタバタしているうちにやりそびれてしまいました。季節って進むのが本当に早い!

初夏もやりたいなと目論んでいるものがひとつ。私の大好きなお花を使ったものです。これもトライしたらInstagramに載せますね。


季節のお花を身体に取り込むって、自然のエネルギーをチャージしているような気持ちになるし、可愛らしい見た目と芳しい香りも自分の細胞の一部になるかと思うと愛おしいような気持ちになります。こんな暮らしを楽しむ仲間がひとりでも増えたら楽しいだろうなあなんて想像しています。


▶︎Instagramはこちら。
写真は友達が作ってくれたラベンダークッキー。
ラベンダーの入ったお菓子がこの世界にもっと増えたらいいのに
(とラベンダーLOVERの私の個人的な希望です。)


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