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じんわりあたたかい気持ちに

今日は、新卒で就職した会社が新業態で出店したということで、お店に遊びに行ってきました。店長は、大好きな同期の子なのです。

びっくりさせようと連絡もせず突然行ったところ、なんとお休み!会えずじまいの空振りに終わってしまいました。

でも、私が働いていた当時同じ部署にいた先輩や後輩が、現在は新規出店に関わる部署にいて、偶然店内で会うことができました。

みんなが今はどんな仕事をしているのか、たくさん聞けてとってもおもしろかった。

その帰り道、なんだか、いろんな想いが駆け巡りました。

そんなに大きな会社ではなかったけれど、入社時9名だった同期に対して2-3000人の希望者がいたという話も聞いたことがあります。

どう考えても営業事務に不向きだった私が、そんな倍率の中、どうして採用してもらえたのかはまったくもって不明。覚えていることと言えば、一次面接をしてくれた方に入社後「丁寧に、自分の気持ちにちゃんと合う言葉を選んで喋っているのがいいなと思った。」と言ってもらったことと、あとは社長がほめてくれたこと。

何をほめてくれたかというと、当時趣味で作っていたホームページです。インターネットが出始めた時代で、なにか作ってみたいという気持ちだけで始めたもので、イラストや言葉、そして大好きな絵本の書評のようものを載せていました。

本当に、手作り感覚の、趣味や素人っぽさ丸出しのサイトでした。

社長は最終面接のときも、別に私に質問を投げかけたりしなかったような気がするのですが、ただただ他の役員の方々に「このホームページが可愛いんだよー。イラストもほら。」とか言っていて。

入社後だって、エレベーターで一緒になったら「あのホームページ可愛いかったなあ。更新してるの?」なんて、声をかけてくれてました。

帰り道にそんなことを思い出しながら歩いていたら、ひゅっと自分の道が一本になったような感覚がありました。

営業事務として、目標も見つけられず、努力の仕方も分からなかった私。
その私が高倍率を経て入社できた理由は、私の表現を見てもらってたから。そして、自分の気持ちを過不足なく素直に伝えることを大切にしていたからだったとしたら。入社後うまく自分を発揮できなかったのは、自分の表現をせず、社会人として普通になろうと変な方向に努力してしまってたせいなのかもしれないな。

色で表現をし、言葉で表現をする。
(絵が描けるなら写真はやってないかもと思うくらい、写真を撮っているときも色を塗っている感覚があるんです)大好きなものを、その気持ちを、誰かに伝える。

私にできることは、これしかない。
この道でいいんだよ、そう誰かに言ってもらえたような気がしました。
ううん。誰かじゃなくて、自分なのかもしれないな。なんだか、じんわり胸があたたかい、そんな夜でした。


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