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人生迷子日誌

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毎日更新を目指していたような気がする日記件エッセイです。
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#深志美由紀

裁判のことを思い出してみる。その1

さて今回からは数回に分け、長い間書くのを躊躇してきた、元夫の愛人との浮気裁判にまつわるアレコレについてを書いてみようと思います。

私は離婚を2回しておりますが、諸事情をかんがみましてどの夫の時代の話だったかは伏せさせていただきます。また、面白おかしく書ける自信がありませんので、ちょっと真面目だったり、消化しきれていない恨み言が溢れてしまう可能性があります。ご容赦ください。

まず私が愛人との浮気

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私がオバサンになったら楽しかった

私がオバサンになったら楽しかった

かつて「私がオバサンになっても」という歌がありました。女ざかりは19だとかいう恐ろしい歌詞を当時は疑いもしませんでしたが、19だろうとオバサンだろうとハワイに連れて行ってくれる男は未だ見付からず……いや、そんな話ではありません。

私はきっと、いま、ハワイに行くなら19の頃よりも派手な水着を着るでしょう。

先日、大泉りかさんのコラム「結局『若い女であること』は得だった?40代半ばになって思うこと

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残酷な王子様と人魚姫のエゴイズム

「ゆれる人魚」という映画が好きです。

2018年に公開されたポーランドのホラー?ファンタジー?映画なのですが、歌で人を虜にする人喰い人魚(この場合おそらくマーメイドではなくセイレンでしょう)の姉妹がバンドに拾われてナイトクラブで歌い踊るようになるという物語。
適当に楽しんで人を喰ってやがて都会へ旅立とうと画策する姉妹ですが、そのうちに姉がバンドのベーシスト青年に恋をしてしまうところから悲劇が始ま

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何もないの。だから面白いんじゃない

佐藤亜有子さんの「ボディ・レンタル」を読んだのはちょうど高校生の終わりか、卒業したか、それぐらいの頃だったと思います。

私はあまり記憶力がよくなくて、ほとんどのことを時間の経過とともにあっさりと忘れてしまうのではっきりとは覚えていません。

当時は1990年代後半、桜井亜美さんの「イノセント・ワールド」や村上龍さんの「ラブ&ポップ」が流行し、女子高生であれば何でも許される風潮が世間を満たし、援助

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