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ビバリーヒルズのラーメン

米国の物価高は日本でもよく報道されている。

米国のラーメンの価格は、一番安いもので13ドル位だ。現在の日本円に換算すると2000円近くになる。税金とチップを入れたら、3000円近くだ。

これでも十分高い。

先日、ロサンゼルスの次女を訪ねた際、次女の彼氏がビバリーヒルズのラーメン店に連れて行ってくれた。メニューを見て驚いた。


麺もスープも手作りで、味は文句なし。しかし、日本にも、かなり美味しいしラーメンは、いくらでもあるし、美味しさより、むしろ値段に驚いた。

堂々と一杯38ドルでビバリーヒルズでラーメンを提供するオーナーの心意気の方に惹かれた。

日本では、どんなに手間をかけ、魂を込めても、この値段は付けられない。


日本人がオーナーシェフということで、調べてみたが、日本語でのレビューは、一切見つからなかった。

イケメンなオーナーシェフのRyu Isobeさんの画像をやっとインスタから見つけた。

日本に本店を持つわけでもなく、彼は、ビバリーヒルズの食通を信じて、米国に最高級のラーメンを提供している。

日本円にしたら、税金とチップをいれると一杯7500円にもなるラーメンは、ここでは大人気だ。

良いものには、対価を払う。それは、ここでは、当然だ。だから、やる気と才能と情熱を持った、日本人シェフが成功できる。

ビバリーヒルズは、彼を裏切らず、彼のやる気と行動力に、十分応えてくれている。


昨年、帰国した時の、私の経験とは対象的だ。

安くて美味しいし、は素晴らしい。しかし、良いモノには、対価を払う精神を身に付けなければ、日本は世界から取り残されてしまう。

オーナーやシェフのやる気や情熱も、決して無料では無い、と気が付かなければならない。


見えないけれど、
ガスの炎よりも熱い、
彼らの情熱は、
固定費の一部として
考えるべき時代に入ったのだから。


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