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二階の食堂デリカフェのこれから

はりやはりやはりやはりや・・・と
頭の中は移転準備でパツパツだけど
実は昨年末から
pipoca
pipoca cucina italiana
二階の食堂デリカフェ
それぞれの店舗も
変化し続けている。

私が二階の食堂を作ったのには訳がある。
両親が営む、酒場はりやで
ランチをやりたいと父に申し出たが
「お前に給料はあげられない。」
とバッサリ断られた。
いや、給料をもらうというより
場所だけ貸してくれればいいのにな
と思ったけれど
父の脳内ではそういう柔軟な考え方が出来ず
それならばと、別の場所で始めたのだ。

最初の二階の食堂


吾妻橋で二階の食堂を始める前
食生活アドバイザーの資格を取った私は
子育て支援団体を立ち上げた。
子どもを育てることは、食べさせること
と自身の経験から学んだことと
子育てから知った、母親業のしんどさ。
料理をすることがしんどくなっちゃったら
当然子育てもしんどいわけで
でも食事の大切さは伝えたい。
ならば二階の食堂でそういった考え方を
伝えられたらいいなぁと考えたのだ。

一年経たずに場所を
吾妻橋から鐘ヶ淵へ移動。
お店にかまけていたら
(なにせこの頃、車での行き帰りの時間だけが
子どもとの会話する時間だったと言う・・)
自分の子ども(保育園児)との距離を作ってしまい
どうにかせねばと両親の住む鐘ヶ淵に移転することで
店にいる間でも子どもに触れることのできる環境を
どうにかこうにか作っていった。

懐かしい、その頃作っていたお弁当


本当は手作りで家族に食べさせたいけど
時間も気力もないママ(パパ)に
うちのご飯なら安心してテイクアウトできるよ!
食べにおいで!
っていう気持ちで始めた二階の食堂は
二階の食堂kanegafuchiから
二階の食堂デリカフェと進化し
関わるスタッフも増え
時代も変化し
根底は変わらないものの
自店のブランディングに疑問を感じ始めた。


昨年のお花見弁当


大人気のおにから弁当

すべて無添加
すべて有機栽培のお野菜
というわけにはいかず
(ぶっちゃけちゃうと、すみだという地域で
そこまで追求し、価格帯を上げる事への不安は否めなかった)
自分たちが安心できる範囲で
「なるべく無添加」というコンセプトで
二階の食堂デリカフェとpipoca、pipoca cucina italianaを営んでいる。
そんな中、一つの出来事が今後の店の方向性を変えた。

墨田区役所の2階、うるおい広場にて
商店街連合会のキッチンカーで
月2回程度、お弁当を販売させてもらっている。
この度、墨田区役所内の食堂が閉店となり
その場所でお弁当の販売を始めた。
二階の食堂デリカフェが墨田区役所で
お弁当を販売させてもらい始めたのは
コロナが始まってすぐの事だった。
(その頃はまだ二階の食堂kanegafuchi)
コロナ禍により、墨田区役所内の食堂や
お弁当販売の売店が閉店する事態になり
役所内に勤務する人たちがお昼御飯に困り
それと同時に墨田区内の飲食店さんたちも路頭に迷い
役所の中でお弁当を売ってくれないか、という
商店街連合会の方からのお声がけで始まった。

次に商店街連合会の方が始めたキッチンカー。
協賛してくださる地域の信用金庫さんのご協力で
墨田区役所の2階のうるおい広場で
日替わりで墨田区内の飲食店が
弁当販売をすることになった。
そのうちコロナも穏やかになり
キッチンカーだけが残ったが
役所内の食堂が閉鎖されたのはつい最近の事。
その場所を使って何が出来るのかなぁと思ったら
墨田区とは全然関係ないお弁当業者の
お弁当販売が始まった。
いや、いいんですよ、墨田区じゃなくても。
そんな懐のちっちゃい話じゃなくて
キッチンカーを始めた経緯とか思いとか
知ってるんだろうかって話。
でもまあ、いいよ。
役所の職員さんからすれば
選択肢が広がるんだからね。

彩りの良いお弁当の裏側
保存するためには必要なんだろう

販売されているものを見れば
コンビニに置いてあるお弁当を並べた内容。
この表現に悪意はなく
コンビニで販売されているお弁当の中身
添加物どっちゃりのものだという
ウソ偽り誇張のない事実。
じゃあ、そのすぐそばのキッチンカーで販売する
二階の食堂デリカフェのお弁当とは。
今こそ「なるべく無添加」からの脱却。
食堂では「お出汁ドレッシング」や
「豆乳マヨネーズ」など
独自の調味料を販売したり使用したりしている。
食事に気を付けるためには
調味料の見直しは欠かせない。
というわけで、役所の中でお弁当を販売してくれることになり
自分の店の調味料を見直すことが出来た。
嫌味じゃないよ。

子育て世代の人たちや
介護されている人たちが
子どものため、家族のために
身体に優しいごはんを作りたいけど
時間的、気力的に無理な時
側に寄り添える食堂を作ってきたけど
コロナを通り抜け
今、これから
店からのメッセージを
もっと強くハッキリと伝えていこうと思っているし
志のある方、募集中であーる。

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