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経年変化と再会

寒さと共に熱燗が旨くなる。
私は自分の身体に
どうやらビールが合わないらしく
(この歳になって気づく遅さ)
両親が吞んできた酎ハイや日本酒が
気持ちよく酔える。

故に、徳利をついつい購入してしまう。
自宅ではほとんどお酒など吞まないから
店で使いたくて買うのだけれど
お客さんとスタッフと
みんなで育てたい、というのが本音。
どこか欠けてしまったりするけれど
それもまた味。
呑むのに具合が悪くなければ
そのまま使ってしまう。

このお新香だと日本酒3合は呑めるな

このところ続けて久しぶりの人に
厳密に言うと久しぶりのお客様に会う。

最近は二階の食堂デリカフェにいることもあり
働いていたらすごく久しぶりのご家族が来てくれた。
鐘ヶ淵で二階の食堂kanegafuchiを営んでいた時
小さな赤ちゃんとパパとママ
いつも3人でいらしてくれて
美味しそうにゆっくりと穏やかに
店での時間を過ごしてくださった。
そしたらお子さんはすっかりお姉ちゃんになっていて
でもママもパパも全然変わりなくて
すぐに分かった。
お店には来てくれているみたいだけど
私自身は多分4年ぶりくらい。
ご無沙汰してます~!と声を掛けた。
なんかすごくうれしくテンションが上がってしまった。
大きくなったねー!すっかりお姉さん!
ちょっと混雑していて
ソファー席に3名で座って頂いたのだけれど
快く楽しく食事をして下さった様子。
嬉しかった。

そしてはりやには
以前のはりやの時にいつも3人で来てくださっていて
そのうちのお二人が結婚され
奈良へ引っ越してしまった方。
今回はご友人?の結婚式とかで
こちらへ来ていて
はりやにも立ち寄って下さった。
覚えてくれていてホントに嬉しい。
今はSNSなどでお互い目にすることもあるから
すごく久しぶり感はなくなってはいるものの
直にお会いすると何とも言えない
親戚に会ったような気分になる。

若者たちと母

こんな再会があるから
飲食店はやめられない。
お客様なのはもちろんだけど
1人の「人」としてその方と向き合うことが
常々大事だと感じている。
お客様は神様じゃない。
だけど数多ある飲食店の中で
うちを選んで来店してくれたことには感謝し
うちはこんな感じの料理と
店内とコンセプトだけど
そちらはどう?
くらいの気持ちで向き合う。
そうすると年月が流れても
一瞬にしてあの時に戻れる。
元気だった!?
また会おうよ!
そんな感じ。

最近お気に入りの、鶏塩レバーとにいだしぜんしゅ

経年変化。
物質が時間ともに変化していくこと。
変化しないように抗う
そんな人生もあるかもしれないけど
変化を楽しむように生きていった方が
心にはエネルギーが満ちる気がする。

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