マクロビアン薬剤師　上巳の節句

マクロビアン薬剤師　上巳の節句

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って８年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦睦月十九日
雨水
草木萌動
西暦2021年3月3日

三月三日は雛祭り。
桃の節句。女子のお祝いです。

上巳（じょうし）の節句

雛祭りのお膳には、白酒』『蓬餅（草餅）』『菱餅』『雛あられ』などが、用意されます。

お料理には、『あさつき』『わけぎ』『かれい』『小鯛』『さざえ』『蛤』など、
その頃採れる旬の食材が用いられます。

その時代やその地方によって多少変化はあるものの、
いずれも『季節の初物』もしくは『旬のもの』ものが使われます。

その食材は、それぞれ『幸せな結婚』であったり、『子孫繁栄』を願う意味があり、
また、病気を防ぐ力や薬効があると言われているものが選ばれているようです。

その中でも代表的なものとしての
『ハマグリのお吸い物』

『ハマグリ』は、
冬から春先でが旬の貝。
新暦の4月にあたる旧暦の3月3日がハマグリの食べ納めともいわれています。
『ハマグリのお吸い物』には、
女の子の成長と幸せを願うと共に、一人の相手と永遠に仲良く過ごせるようにという親の願いが貝殻に託されています。

ハマグリの2枚の貝がピタリと合うのは、ご縁が重なるということ。

今の時代は人の縁というものが、ドンドン変化していって、多様な形となってあわられています。
『縁結び』というものは、単に結婚相手や男女のものだけでなく、
仕事や趣味における人との縁や、場所や価値観などなど、、、
人生で関わっていくものたちとの縁もあるのではないでしょうか、、

今日、雛祭り、桃の節句、上巳の節句はそんな節目の日です。

春の旬のハマグリをいただいて、人と人とのご縁を考えてみるのも良いかもしれません。