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マクロビアン薬剤師 桃始笑

マクロビアン薬剤師 桃始笑

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦睦月廿六日
啓蟄
桃始笑
西暦2021年3月10日

今日は、二十四節気『啓蟄』

中候の『桃始笑』(ももはじめてさく)

桃のつぼみがほころび、花が咲きはじめる頃を指します。

昔は花が咲くことを『笑う』といっていたそうです。

花は「ほころぶ」と表現することもありますが、
「ほころぶ」という言葉は内側に隠れさていたものが、
突然、外に現れるさまを表現しています。

つぼみに溜めていた力が一気に外側に放出されるのが『咲く』
春の鳥がさえずることもほころびとなります。

花をみるとき、人の顔にも自然に笑みが浮かびます。

『花笑み』という言葉は花が咲くことだけでなく、
花が咲いたような笑顔や、人が微笑んでいる様子もさしています。

桃の木はかつて中国で魔を払う力がある霊木とされてきたため、

『兆す』の文字があてられていて、

『桃』は多産を意味する縁起のいい花といわれているのです。

そんな桃の花言葉は、「私はあなたのとりこ」「チャーミング」「気立てのよさ」と、
可愛らしい女性を表す言葉が多いのですが、

『天下無敵』という花言葉もあるというのをご存知ですか⁉️

これは、古事記でイザナギノミコトが、悪鬼に桃を投げつけて退散させた、、、
というお話からきているそうです。
鬼を退治にいく桃太郎伝説もここから来ています。

理想郷やユートピアとしての『桃源郷』も、不老不死の桃の実がなる仙境の伝説から来ています。

女の子の成長を祝う『桃の節句』は、
中国最古の詩集『詩経』の「花嫁の歌」にあります。

桃はいわば気立てのよい女の子の象徴であり、
古代の中国では旧暦三月の桃の咲く頃に結婚式を挙げる風習があり、
嫁ぐ娘たちの幸せな門出を祝う歌だったようです。


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