Artificial Independence day
金色の 茜さす
背景が大きければ大きいほど
その淀みにそっと寄り添うあめんぼのようだったとしても
あたかも何気に塗り替え可能な Wall Paperのように目に映る
短いいのちの人間たちには
塗り替えてきた
大切に築いてきた地も 町も 文化も 人間味も
美も 優しさも
汚濁とともに 惜しげもなく捨て
求め 描きなおしてきた均質なパーフェクトワールドは
とてもきれいで 親切で
古きを覆して機械になるための 無数の個々人の努力も
AIという依り代に譲り 消えようとしている
ひとはやっと ひとに戻るのか?
それとも機械の機械になるのか?
空が一瞬としてほんとうは同じでないように
大いなる背景も絶えず蠢いている
意識を澄まして
澄まして
ひとはやっと ひとに戻る