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みせていくことで、かわること

5月に引っ越して、大急ぎで育て始めた綿花。
お借りした土地が良かったようで、おかげさまで続々と収穫できています。

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2〜3日に一度、てのひらに一握り。
いつも収穫用の容器を忘れて、ポッケに入れて帰ります。
待って待って一気に収穫もいいかもしれないけれど、
雨が降ったり止んだりしてますんで、ふっくら弾けたら早めに収穫。
カビたり、汚れがついたりすると悲しいので、早めに。

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まだまだ蕾のものもありますし、花もまだまだ咲いたりしています。
虫たちが自由参加で手伝ってくれてるので、ぼちぼち受粉してる模様。
引き続き、収穫は続きそうです。

私の周りでは、前回のnoteに少し反響がありました。
何をもって失敗と言うのだろうか、という内容。

日中、見知らぬ若い(この地域では30半ばはかなり若いです)女性が、
急に畑を耕して綿花育てるなんていうもんだから、
親切心とか、いろんな意味で止めようとする人がいたのです。

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9月の台風では、支柱を立てていなかったものですから、
確かに大失敗に繋がる被害(?)も受けました。
肥料のこととか、色々な部分で、失敗しそうな感じ。

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けど、失敗するぞ、と言われていたおかげで逆に気軽というか。
実験段階だから、勉強していけばいいんだ、みたいな気持ちもありました。

台風でしなっちゃった綿花たちも、支柱を立ててすっかり元気に戻ったし。
台風とか、天気予報は事前にチェック必須なんだなって
極めて当たり前のことを、当たり前に理解したし。
畑が小さいうちに学べて良かったのです。

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お借りしている土地の割に、かなりこじんまりとはじめました。
これくらいの自分で出来る範囲で始められて、ほんと良かった。
一人でやっているので、自分で決めて自分で実験できる。
ありがたい環境だなと思います。

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「絶対に失敗する」と言い放ったおばあちゃんにも再会できました。
綿の収穫ができた時、また会いたいなぁと思った人。
ちゃんと出来たよ、って報告したかったんです。

おばあちゃんは、出来た綿を見せると、
「良かったなぁ、そうかそうか……出来たのか……」と
すごく驚いた表情で、すごく嬉しそうに呟きました。
うまくいきっこないと、失敗したら時間がもったいないとか思ってたんだろうな。

初めてあった時と、全く違う表情を見せてくれて、
纏っている空気感もとても柔らかく感じました。

あぁ、できるってちゃんと見せていけば、
分かってくれる人は分かってくれるな、と
なんとなくこれからも大丈夫かなと思ったのです。


綿花の他にも、育てているさつまいもも初収穫。

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秩父の太白と言う品種。
切ると中は真っ白なんだって。

何にして食べようかしら、と思っていると、
よく行きあう元気なおばさまが登場。

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サツマイモ掘ってるんかい。
茎も美味いんだよ。ほれ、シャキッとしてるうちに、
さっさとスジ取りしちまうぞ。

おばさまは口調がちょっと強いんだけど、
定期的に見に来てくれて、よく育ってんなとか、
肥料はやってるんかとか、支柱立てたんか、とか。
色々様子をチェックしてくれるので、とても心強いんです。


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小一時間、想定外のサツマイモの茎の下処理を。
町のこととか、家族のこととか、作業しながらお聞きして。

てっきりおばさまは自分で持って帰る分を剥いてるんだと思ったら、
袋に入れてそのまま全部私にくれました。
初物は自分でしっかり食べなさい、と。

お金とか物じゃない繋がりがあって、
移住しなかったらこんなの知らなかったなぁとか。

お礼したい人が日に日に周りに増えているので、
返しきれないのでとりあえず笑顔で過ごすことにしましたw


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花梨までもらっちゃった。
これも初めての食材。

サツマイモの茎は油揚げと一緒に煮物に。
花梨はシロップに。
初めましてが増えていくのは、しばらく続きそうです。


田舎暮らしで、周りの人との関係とか、
時間の流れ方とか、自分が価値を感じる事とか、
色々と変化していっています。

口ではうまく表現できないこともあるし、
まだまだ模索中なこともたくさんあるし。
自分を使って全身で表現していって、
表現を続けた先に、何かとんでもないことが起きたらいいなと。
続けていけば、きっと何かが変わるはず。

#移住 #田舎暮らし #綿花栽培 #畑 #人間関係 #失敗  

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