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「地震への備え」ある住まいの設計とは

大阪北部地震が発生して2日目。余震もまだ続いていますね。電車の運行も少しずつ回復してきて、それらに関わるお仕事の方たちがとても大変だったろうなと思います。

震源から近い位置にお住まいのお客さまのご自宅が心配でしたが、大丈夫だったとご連絡を頂きました。ガスも止まり、買い物も大変なことと思いますが、破損したものはごくわずかだったとのこと。一緒に考えた間取りや家具配置が幸いしたようです。被害も少なく済んでご家族が無事であると聞いて、本当にほっとしました。

写真はみゆう設計室の事務所のワークデスクですが、造作家具であることは「地震への備え」のひとつであると思います。やはり扉や引き出しのレールがしっかりしていますし、ぴったりサイズで納まるので家具自体が動きません。OPEN部分の収納も家具自体が動かないので、置き家具の本棚より落下しにくいのではないかと思います。

そして、お客さまから指摘されて改めて実感したのが、家具配置と出入口の配置でした。危なくない家具配置。家具が転倒しても避難できる個室の出入り口。2か所以上の出入り口がある部屋がほとんどなので、万が一ひとつの扉があかなくなっても、もうひとつの扉側から避難できる、という間取りなのです。

建物の強度を高めることは大前提ですが、それに加えて間取りや家具配置で被害を軽減することができるのですね。頭ではわかっていても、実際の経験を聞いて、いかに重要なことなのかを実感しました。まだ余震の心配もありますが、きちんと「地震に備えた家」を作ったので大丈夫、という気持ちがあります。でも、もう地震、こないで。



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