恩返しはいらない。
昨日、青森山田高校の優勝で全国高校サッカー選手権大会が終わりました。
今年も2日間現地観戦し、Jリーグオフシーズンのサッカーを楽しんだのですが、若いサッカー選手たちのコメントに今年もまた違和感を感じていました。
「ここまで支えてくれた両親や、応援してくれた方たちに恩返しを・・・」
・・・☆・・・
親になって分かったことですが、恩なんて返してくれなくて良い。
親孝行なんて、いらない。
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子どもに愛情を注ぐことや、子どもの成長のために時間やお金や労力をかけることなんて、見返りを求めてやっていることではありません。
親の好きでやっていること。親の自己満足でやっていること。
(もしかしたら見返りを期待している親御さんもいるのかもしれませんが・・・)
たとえ心から「恩返ししたい」と思っていても、それを目的に努力されたら私は嬉しくないなあ、と思うのです。目標に向けて頑張っている自分を全力で応援してくれてありがとう、と言ってくれる方が嬉しいだろうなと。
表現上のことかもしれませんが、それを良しとして「恩返しをしたい」とコメントすることが一般的なことにモヤモヤしてしまうのです。
・・・☆・・・
とはいえ我が家は容赦なく、あなたのためにこれくらいの費用がかかるとか、時間を割くとか言いますけどね(笑)
スポーツで全国トップクラスでいる子たちは費用面も生活や活動のサポートも、周りの人たちの支えがなければ自分の夢をかなえられないことはよく知っているはず。だからこそ、恩を返す、誰かのために、というのではなく、もっと大きな未来のために力を注げるようになればいいのにな、と思うのです。
恩返しする、親孝行する、は言葉にしなくていい。
ありがとう、それだけで良いのではないかなと。
そうでないと、例えば優勝という夢が叶わなかったとき、それは恩返しできなかった、と思われたら少し悲しい。ごめんなさい、と言われたら悲しい。
悔しい気持ちなんて、応援している側だって分かっているのだから。
だから、恩返しなんていらない。
今年活躍した選手たちの将来もとても楽しみ。Jリーグで活躍してくれたら、ただの観客であった私もとても嬉しく思います。
やっぱり、サッカーは面白い。
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