中田敦彦さんの【アパレル業界の闇】動画をみた。
こちらの動画、前編、後編見たことある方はいますか?
現在、日本製で衣類を製造する縫製メーカーに勤める私がこちらの動画をみて感じたことをそのまま書きたいなと思いました。
1番に言いたいのは、この動画は本当に分かりやすく話されているので、アパレル業界関係ないという方にも見ていただきたい!ということ。
そして、そこからなにかを感じ取ってもいいし、そんな業界もあるんだね~。
でも、良いので、とにかくアパレル業界に起こっている出来事を知ってほしいと感じました。
詳しい内容は、YouTubeを見ていただければいいと思うので、以下は私個人が思うこと。
率直に、今の私が感じたこと、思ったことなので、未来の私は違うことを感じるかもしれないし、違う考えを持っているかもしれない。
けど、いま湧いてきたこの気持ちは、書き残そうと思いました。
まず、国内生産について。
Made in JAPANが減っているのは事実。
減っているという言葉の中にポイントを分けるとしたら
この4つの意味があると私は感じました。
①安さや大量生産を求めて海外生産へ向かったから
動画でも言われていましたね。
大量生産してコストを下げる。
私は、日本と中国に自社工場や外注工場を持つ会社に勤めているので、国内生産も海外生産もどちらの善し悪しも見てきた側の人です。
海外生産は安いとは言われていますが、
品質面や、納期面、国民性の違いによる意識の差(差別ではなく、本当に考え方が違います)
など、様々な面で妥協する点は出てきます。
しかも、バングラデシュやベトナムは分かりませんが、中国は確かに値が上がっているので、輸入経費など考えても、どこまで利点があるのか?不透明な部分が多いように感じました。
そして、今まで国内生産していたものが、海外生産に変わることで、国内生産は減る。
という、現象になっています。
②日本製の価格の高さ
海外生産に流れていくのは、日本製の原価の高さも原因の1つだと思います。
費用として、洋服の原価に含まれるとしたら
海外生産の中には、海外工場や海外の企画会社に
・デザインを渡して
・パターン作成も依頼して
・生地や付属も現地調達
・検品も工場内や、現地の検品所
など…
そんなことをしていたら、
国内生産で
・日本でパターンをひき
・日本で生地を手配し
・日本で資材や付属を手配
・日本の検品所
など…
日本でかかるコストがかなり高く感じられてしまうと思います。
日本の最低賃金で働いている人ばかりでは無いので、明らかに海外の企画会社に頼むよりコストはかかってきます。
しかし、服を作る上では、どれも外せない作業です。
③日本製のできる日本の縫製工場が減っている
①でお伝えしたように、一時海外生産に大量に流れたことで、縫うものが無くなってしまったり、安くできないなら他を探す。と、仕事を入れて貰えなくなったり。
そんな縫製工場さんが、仕事がないまま、工場を経営していけるでしょうか?
多くの日本の縫製工場さんは工場を閉めてしまったりと、まず、日本の縫製工場が減ってきている。ということも、日本製が減った理由の1つであるのが分かるかと思います。
④日本で縫製できる人が減っている
動画の中でも【外国人技能実習生】の話が出てきました。
私の会社でもそうですが、
日本人で縫製できる人
が、減ってきているのも事実です。
縫製工場の年齢も、高齢化していて、おじいさん、おばあさんが2人でミシンを踏んでいるような小さな工場さんもあります。
そして比較的、縫製オペレーターのお給料は高くはありません。
若く、縫製に興味がある人材が、低時給の職場に来ることも、なかなかないのではないかと思います。
アパレル業界の闇の中に、縫製工場や、縫製業界、アパレル業界の低賃金問題もあるのではないかと、私は感じました。
日本製というものの、
外国人技能実習生も迎え入れて稼働している縫製工場はたくさんあり、
日本人に縫われた日本製製品はどのくらいあるのだろう。
と、疑問に思うところです。
リアルに働く者として、率直に感じることは上記です。
書き出し始めたら、思うことが止まらなくなりましたので、
アパレル業界について思うことについて、引き続き投稿していこうと思います!
ここに書いたことは、私個人の考えであり、
全ての方が思うことではないかもしれない。
日本に来ている外国人技能実習生を否定するつもりもないし、居てくれるおかげで、働く人が増え、助けられていることも事実です。
私は感じたこと、自分の思いをただを文字として形にしたい。
そこから、自分が求めるアパレル業界を見つけていきたい。
そんな気持ちで、書いていこうと思いました。
自分の知識を高めるための書籍、セミナー代などに使わせていただきます!❁