Miyu Enomoto

平和学 & 創作文芸 (Peace and Global Studies &a…

Miyu Enomoto

平和学 & 創作文芸 (Peace and Global Studies & Creative Writing) 専攻 / アーラム大学 (Earlham College)

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  • 平和学 / Peace and Global Studies

    アメリカはインディアナ州にあるリベラルアーツカレッジ、アーラム(Earlham College)にしかない平和学(Peace and Global Studies)という学問。何を学んでいるのか、どんなことをしているのか、チラ見せします!

最近の記事

アイディアを形にする

このnoteは【平和学】シリーズの一部です。今回は第四編をお届けします! このnoteを読み始める前に、まずはこれらをぜひ読んでみてください! その①: その②: その③: Global Dynamics & World Peace世界を垂直の構造ではなく、水平な構造として考えるようになった私が、今までに学んだ理論を用いて、実際の社会課題にどう取り組めるかを紹介する。地域としては、日本に着目していく。 ケーススタディ:日本 日本には相対的貧困状態にある人が多くい

    • 社会はどんな構造で捉えられるのか

      今回のnoteは【平和学】シリーズの一部です。 このnoteを読み始める前に、まずはこれらをぜひ読んでみてください! その①: その②: Global Dynamics & World Peace前回の記事では、二人の学者を通して、自分の視点がミクロからマクロへと移り変わっていったことを紹介した。今回の記事では、そのマクロな視点でどのように社会を捉えることが出来たのかについて、新たな学者たちを迎え入れながら説明していく。 垂直な世界 この世界の社会構造をどのように

      • ミクロからマクロな視点へ

        このnoteは前回の続きです。最初にこれをぜひ読んでみてください! Global Dynamics & World Peace授業は、教授から紙切れ一枚を配られるところから始まった。 そこには、世界平和度指数ランキング(2013年版)が載っていた。見ている内に、何かしっくりこないことに気づいた。それは日本がアメリカよりも順位が高いことだった。なぜなら、私にとって日本よりもアメリカに住んでいる方が平和だと感じると率直に感じていたからだ。ここで私が使った「平和」という言葉は、私

        • 世界の見方が180°変わった瞬間

          アメリカのリベラルアーツカレッジ(略称:リベカレ)、アーラムカレッジに通って2年が経ちました。リベカレでは、入学時に学部を決める必要がなく、2年間好きな授業を取ることが出来ます。この2年間、様々な授業を取って、ようやく「これだ!」と思える授業に出会い、平和学(Peace and Global Studies)という学部に決めました。 今回は、この決め手になった授業である "Global Dynamics & World Peace" について、出来るだけ嚙み砕いて説明してい

        アイディアを形にする

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        • 平和学 / Peace and Global Studies
          4本

        記事

          読み耽り、発散し、俯瞰する

          この夏は、私の大学があるインディアナ州・リッチモンドに2か月間残って、教授の研究アシスタントをしました。その経験が、個人的にめちゃくちゃ楽しかったので、今回は記録と情報の共有を兼ねて、まとめていきます! どんな研究? 比較政治学、その中でも中東地域を専門とする教授のもとで、「パレスチナの国家主義」についての研究を行った。 研究の目的は、パレスチナの国家主義に関する包括的な書誌(本を探すための情報、すなわち著者名・書名・発行者・発行年など)を作成すること。パレスチナ研究への

          読み耽り、発散し、俯瞰する

          Home is Where the Heart is.

          今でも思い出す。初めてこのキャンパスに足を踏み入れた日を。 木々は生い茂っていて、それに負けじと、建物が威厳を持って立ち並んでいる。その迫力と土地の広大さ、開けた景色を肌で感じたとき、やっと、「あ、本当にここに来たんだ。」と、ふつふつと実感が沸いてきた。 今でも私の足元はフワフワしている。もうかれこれ、ここに来て1年が経つというのに。アメリカの大学にいる期間は4年という期限があり、この事実が「いつまでも私はここにいられる訳ではない」と教えるからだ。いつかは日本に帰ってくる日

          Home is Where the Heart is.

          アメリカで学ぶということ

          アメリカの大学での1学期目を終えて「勉強ってこんなに楽しいんだ…!」 と強く強く実感しています。しかし、高校時代の私はというと、 「こんな一方的な授業つまらないな…」 「もっと好きなことを楽しく学びたい…」 「暗記ばかり、本当に意味あるのか…?」 とばかり嘆いていました。 なので今回は、私の中での"学ぶ"というイメージを退屈から楽しいへ180度変えた、アメリカはリベラルアーツカレッジでの教育についてまとめました! 特に後輩世代にとって、こういう学び方もあるんだ!と新たな発見

          アメリカで学ぶということ

          たとえマイノリティでも

          今回は、海外受験者がほとんどいない地方の進学校から、海外受験をする中で、私がぶつかった壁を全て包み隠さずにお伝えします。その環境でマイノリティになるのは本当にきつい、ただその分、とってもとっても強くなれる。海外進学したい人はもちろん、諦められない夢を持つ全ての人へ。 自己紹介 熊本のとある高校から海外大受験しました。 ・アメリカのリベラルアーツカレッジ:12校受験→6校合格(奨学金付き) ※奨学金給付額:3万ドル~4万ドル(390~520万円)、自己負担額:2万ドル~3万

          たとえマイノリティでも

          うつ病から海外進学

          19歳になったこの日に、節目として、私が海外大受験に辿りつくまでを記録に残しておきます。 うつ病だった頃それはもう2年前のことです。高2になってすぐの休校期間、自分がうつ病であることが発覚しました。 私が通っていた高校は、地方のトップ進学校でした。小・中学校と、周りの環境に流されるがままに塾に通い、気付いたらその高校にたどり着いていました。その高校には、各中学校でトップの成績を取った子たちが集まっており、私は入学して早々、頭が良い子ではなくなってしまいました。それまで自分

          うつ病から海外進学